「教会」ってどんなイメージがありますか?
「その宗教に入るように勧誘をされちゃうのでは?」
「献金を沢山しなければいけないの?」
「一度行ったら、次回もいかなければいけないの?」
「信徒じゃなくても行って大丈夫なの?」
そんな風に思っていらっしゃいますか?
実は、教会にもよりますが、多くの教会が、とてもフレンドリーで、「来るものを拒まず」かといって「去るものを追わず」つまり、教会とどのように向き合うのかをその人本位の気持ちで決めることができる、自由意志に基づいて参加できる礼拝をおこなっています。
私は、子供の頃、教会が主催していた日曜学校に家族の中でたった一人通っていました。母が、宗教を理解し、神という見えない存在に感謝し、気持ちを整えることが大切と思ったからのようです。
そのため、日曜学校へ通った2年間ほどの間は、毎晩寝る前に「主の祈り」をつぶやき、ついでに「こんなことが叶ったらいいな。。」というお願いまでして(笑)、心を落ち着かせたものです。
日曜学校へ行かなくなってから、教会へ足を運ぶこともなくなりました。でも、40代になった今、人生の中でいろいろなことを経験し、もう一度、心を落ち着ける場に行ってみたいなと思って、久しぶりに教会の日曜礼拝に顔を出してみました。
そうしたところ、子供の頃お世話になった牧師先生がいらっしゃって、覚えていてくれて、「よく来ましたね」と手を広げて温かい笑顔で迎えてくれました。
離婚、リストラ、パワハラ、離職、詐欺被害。。本当に色々な困難が多かったこれまでです。
色々あったことが波のように打ち寄せて、でも、こうやって生きて、また先生に会えたたことに感激して、思わず泣き出してしまいました。
先生はすぐに察したのでしょう。「色々なことがあっても、それには必ず意味があるのですよ。色々なことがあったからこそ今があるのです。大丈夫です。よく来てくれましたね。」何も聞かずに、ただそう言ってくれる牧師先生の前で、後から後から涙があふれ「生きていていいんだ。こんな私でも、存在していていいんだな」と思ったものです。
「大人になってから教会へ足を運ぶ人は、何かを抱えていることが多い」と別の牧師さんに聞いたことがあります。はい。私も、何かを抱えているのですね(笑)
普段の生活では、前を向いて歩いていこうと思っても、ふとした時に、辛かったこと、後悔、大変だったこと。。。そういうことに襲われて、足がすくみそうになることがあります。
そんな時、心を立て直す方法を知っていることで、どんなにか楽になれるでしょう。私は、子供の頃通った日曜学校の記憶から、教会へ行き、あの穏やかな雰囲気の中に身を浸し、無心になり、祈るということで、心を養いたいと考えました。
そこで、久しぶりに教会へ行ったのです。
結果「良かったな」と思いました。心を落ち着かせ、前に進む気持ちを作る方法は、人それぞれです。誰しもが教会へ行くことがいいわけではないかもしれません。
でも、もし、あなたが「教会へ行ってみたい」と思うのだれば、ぜひ行ってみてくださいね。
今回は、そんなあなたのために、初めて教会へ行くときのポイントをご紹介します。
なお、私が行っている教会は、プロテスタント系の教会です。そこでここでは、一般的なプロテスタント系の教会の経験を元に書きます。
教会の礼拝日時を確認しよう
あなたの家の近くに教会はありますか?
ネットで調べたり、散歩をしているときに見つけたりして、調べてみましょう。
大きな教会だけでなく、小さな地元密着の教会も沢山あります。
そして、その教会の礼拝日時を調べてみましょう。教会の掲示板に書いてありますし、インターネットで調べることができる教会もあります。そして、初心者でも参加できる礼拝を確認して、行ってみましょう。
通常、日曜日の礼拝は初心者でも大丈夫な場合が多いです。
なお、「礼拝」というか「ミサ」というのか、宗派によって違いますが、同じことです。一般に、プロテスタント教会は「礼拝」、カトリック教会は「ミサ」と言います。
初めての教会の場合、まずは近所の教会へ行ってみると良いと思います。地元の小さな教会だと、牧師さん(プロテスタント)や神父さん(カトリック)との距離も近く、来ている方もフレンドリーな場合が多いです。「気楽に」というのが良いかなと思います。
ただ、誰か知っている人に会いたくない。。ということもありますよね。そのあたりは、ご自分で距離感を測って探してみて下さい。
初めて行く日は、15分位前には着くようにしよう
礼拝やミサの日時が分かったら、行ってみましょう。
初めての日は、聖書や歌集を借りたり、説明を聞いたり、世話役さんの近くに座らせてもらったりするので、少し早めに15分位前には着くようにすると良いと思います。
全く初めての場合でも、牧師さんや世話役さんが、色々教えてくれます。席に案内してもらったら、礼拝が始まるまで待っていればOKです。
礼拝は、おおよそ次のとおりに進行します。回や宗派によって異なります。
賛美 ・・・ 讃美歌を歌います
主の祈り ・・・ 全員で「主の祈り」を捧げます
祈祷 ・・・ お祈りします
交読 ・・・ 聖書の詩を一緒に読みます
聖書朗読 ・・・ 聖書を読みます
説法 ・・・ 読んだ聖書の節について牧師先生から説法をいただきます
祈祷 ・・・ 牧師先生と祈祷します
賛美 ・・・ 讃美歌を歌います
感謝献金 ・・・ 献金します
黙祷 ・・・ お祈りします
全て、進行係の方がつづがなく進行してくれるので、それに従っていれば大丈夫です。
私が行っている教会は、プロジェクターで讃美歌の歌詞を壁に映してくれます。聖書や歌集も貸してくれるので、手ぶらで全然OKです。
世話役さんに色々聞いてみよう
初めての場合、やはり不安は大きいですよね。でも、その日の受付をする方などが世話役さんとして色々教えてくれますので、まったく問題はありません。
小さな教会の場合、親戚の集まりみたいな雰囲気の部分があります。とはいえ、できることを、できる人がやっている様子なので、難しく考えずに、ふらりと行ってみても大丈夫ですよ。
献金は気持ちだけでOK
気になるのが、献金です。これは、教会の運営や牧師さんの謝礼などに充てるものですが、初めて行く場合は、特に無理しなくても大丈夫です。気持ちがあれば、ほんの少額でもOK。献金の時間になると、音楽がかかり献金用の袋が回されます。封筒に入れて持って行っても良いですし、ハダカのお金でも大丈夫です。
洗礼を受けて本当の信者になると、献金の決まりがあるところもあるようです。
でも、初めてとか、気持ちを落ち着かせたいときにフラリと行く場合等は、気持ちだけで大丈夫です。
まとめ ~心を落ち着かせる場としての教会
今回は、「教会へ行ってみたいな。。」という方のために、プロテスタント系の教会での一般的な礼拝に初めて参加する時のポイントをご紹介しました。
生きていると、色々なことがありますよね。心が壊れそうになることもあります。
本当に心が病気になったら診療内科で治療を受ける必要がありますが、そうならなくとも「ちょっと大変だけど頑張ろう」「ここで自分の気持ちを落ち着かせよう」という心をチューニングする場を持っていると、すごく楽になるな~と思います。
あなたにとって、そういう場が、教会ではないかもしれません。でも、もし、そういう場が欲しいな、教会に興味があるな、と言う場合はぜひ一度、気楽にいかれてみて下さい。スっと心の重荷が降りるかもしれませんよ。