「裏切られた悔しさ」に負けない~失くしたものに執着せず前を見よう

ネットの情報をググっていると、世の中には信用された人から騙されたり、詐欺に遭ったりして、お金や信用、人間関係、健康などを失っている人が多いことに胸が痛みます。

そういう私も、投資詐欺被害に遭い大きな損失を被ったことがあります。

詐欺は犯罪ですから、詐欺師が圧倒的に悪い。警察に届け出たり、弁護士に相談する等、しかるべき法的な対応はするべきです。

でも、現実問題、詐欺の場合は、立証が難しかったり、詐欺師が雲隠れしてしまうことも多いです。また、たとえ被害が認められて警察や弁護士が動いてくれたとしても、被害者にもスキがあったということで、被害者の方が大きな傷を受けることが多いのは本当に悲しいことです。

この記事にたどり着いてくださったあなたも、もしかしたら、そんな被害に遭って身も心もボロボロに傷ついているところかもしれませんね。

相手への恨みでいっぱいかもしれません。
怒りで爆発しそうになっているかもしれません。

その気持ちをすぐに鎮めてください、とは言いません。恨みたい気持ちや怒り、後悔等、襲われてしまう負の気持ちには、とことん向き合って、出し尽くすほうが良いと思います。

でも、出し尽くしたら、負の気持ちを相手や過去の自分に向け続けないで、そこからの学びをこれからの自分に生かすほうが圧倒的に得です。

今すぐには受け入れられないことかもしれません。でも、あなたの人生を、いつまでも恨みと怒りでいっぱいにしてほしくないから。もっと、明るい希望と、幸せに満ちた人生にしてほしいと思っています。

そんな思いを込めて、今回は「裏切られた悔しさ」に負けないで、ということを書いていきます。

信用したのならばあなたにも責任はある。悔しくてもきっちりと責任を取ろう。それができるあなたのほうが圧倒的に強い。

最初に言っておきますが、騙しがあった場合に悪いのは「騙したほう」。これは絶対に変わらない。それに私は、騙した人間が幸せになっていいはずがないと思っています。

それは大前提として。

でも、もしあなたが誰かを信用して借金の保証人になったり借金を肩代わりをすることになったり、騙されたり、詐欺に遭ってお金を失ってしまった場合、いつまでも相手を恨み、いつかひどい目に遭わせてやろうとか、思い続けないほうが良いです。

厳しい話ですが、一度あなたは、その人や、その話を信じたのですよね。結果として騙されてしまったけれど、その時信じたのはあなた。ですから、どんなに相手の騙しテクニックが上手くて、あなたは被害者だとしても、失ったものを追い続けて、相手を地獄の底まで恨み続けるようなことはしないでください。

もちろん、警察に届け出たり、弁護士に相談したりといった、必要な法律的措置はするべきです。辛い作業ですが、がんばりましょう。

でもそのうえで、しかるべき法律的手段を取ったあとは、悔しい気持ちに負けないで、前を向いてください。

恨みとか、失ったものを追いかけ続けると、ずっとそのことがあなたの人生について回ってしまいます。

人は、思うことを引き寄せるようにできているようです。

「思考は現実化する」と言われますよね。ですから、いつでもネガティブなことを考えていたり、相手を恨み続けたり、自分の失敗を悔やみ続けたり、失ってしまったお金に固執し続けると、恨みや失敗や失ったものばかリであなたの思考がいっぱいになってしまいます。

そうじゃなくて、この悔しい経験から、あなたが学び取ったものを糧にして、次の人生へと切り替えてください。

あなたの人生を、もっと前向きで、幸せな思いでいっぱいにしてください。

仏教では「怨みは捨ててこそ静まる」、キリスト教では「復讐は神の仕事」と言われる。あなたは自分の人生をよくすることに集中しよう。

いくら、「もう忘れよう。諦めよう。そして、自分のこれからの人生のことを考えていこう」と思っても、やっぱり、悔しさが募ってきてしまうことがあります。

相手が分かっていれば、相手や相手の家族を懲らしめてやりたいという気持ちでいっぱいになってしまうかもしれません。

でも、あなたが、法律的な措置をもうとったのであれば、罰するのは警察や司法と、天に任せればよいのです。

お金を取り返せるならば、裁判で取り返せばよい。実務的にも精神的にも厳しい作業ですが、ここは心を静めながら淡々と処理をしましょう。

でも、お金が取り返せない場合が多いのも現実です。たとえば相手が見つからなかったリ、相手が遊行費で使ってしまったり。

そんなとき、実力行使で怨みを晴らしたくなりますが、そんな怨みはあなたに帰ってくるだけなので、やめた方が賢明です。非科学的ではありますが、そういうことは天に任せるのが良いです。

お釈迦様は言ったそうです。「怨みは捨ててこそ静まる。これは永遠の真理である」と。

また、キリスト教では「復讐は神の仕事」というそうです。

あなたは、あなたの人生をよくするために生まれてきたのだし、あなたの人生を幸せにするのは、あなたしかいないのです。

人を恨んで、時間や気持ちを無駄遣いするために生まれてきたわけじゃありませんよね。

人を不幸にした人が、幸せになれるはずがありません。
「悪銭身につかず」とか「因果応報」とか、昔から言われてきましたよね。
あなたを騙してお金を奪った奴が、そのお金で幸せになんてなれるわけがないのです。

ですから、あなた自身が手を下す必要はありません。天が見ていますから。

それよりは、これからのあなたの人生をよくするために、できることをしていきましょう。

その方が、ずっと幸せです。

72歳で負った2億円の損失から再起した美容家佐伯シズさんから勇気をもらう

美容家の佐伯チズさんをご存知ですか?化粧品会社に長く勤めたご経験から出版した「頼るな!化粧品」という本でブレイク。

佐伯チズさんは、化粧水をコットンにしみこませてパックをする「ローションパック」によって、どんな女性でもキレイな肌を取り戻し保つことができるというシンプルな方法で、一時期マスコミにも引っ張りだこ、テレビにもバンバン出演されて、美容業界を席巻していたほどの有名な方です。

でも、一時期の大ブーム後、めっきりメディアからも姿を消してしまっていらっしゃるなぁと思っていました。

そうしたら、なんと、信頼していたマネージャーの裏切りに遭い、2億円という大金と、会社そのもの、「佐伯チズ」というブランドから、顧客リストまで、すべて失っていたというのです。

その時の佐伯チズさんは、72歳。相当な痛手だったと思います。

でも、2019年4月時点で75歳の佐伯チズさんは、見事によみがえり、新しいブランドを立ち上げ、これまでにも増して、生き生きと活躍されています。

この話を聞いて、ものすごい感銘を受けました。

72歳と言ったら、もう、新しいパワーを注ぎ込むのは難しいと思ってしまう年齢ではないでしょうか。でも、佐伯チズさんは「私はまだまだ仕事はやめられない。こういう天命なのだ。何を失っても、50年の美容経験と、腕がある。絶対再起できる」と立ち上がったというのです。

なんという逞しさなのでしょう。

そもそも、佐伯チズさんは、幼い頃から苦労が多い人生だったそうです。父親不在の家庭に育ち、42歳の時には最愛のご主人をガンで亡くし、3年間泣き暮らしたり。その後、45歳でクリスチャン・ディオールに再就職。幾度かの左遷の危機をのりこえて、60歳の定年退職まで勤務。その後、美容家としてデビュー。

そして、72歳での大ピンチを経て、75歳の今なお、美しく現役で活躍中。

どんなどん底にあっても、立ち上がり続けたのですよね。

このことは、佐伯チズさんの著書「まけないで   女は立ち上がるたびキレイになる」という本を読んで知りました。読みながら、すごい力をもらいました。

私なんて、まだ40代です。しかも、佐伯さんがディオールに再就職したのと同じ45歳で、私も再就職をしています。私だって大丈夫。60歳の定年退職までがんばるぞ!そんな勇気をもらいました。

これを読んでくださっているあなたは、何歳でしょうか?
いや、何歳でもあまり関係ないかもしれません。

佐伯さんは、72歳から再スタートされたのですから。

要は、あなたが「負けない」と決心しているかどうか。
そして、「負けない」行動をしているかどうか。

転んだって、立ち上がれば良いのです。

あきらめない限り、あなたの人生は好転していくのです。

自分の人生を作っていくのは自分。誰に裏切られたって、どんな損失を被ったって、自分を信じて立ち上がり、自分の力で人生を切り開こうとする人には、誰だって手だしをすることはできないんだと思います。

だから、あなたもまけないで。立ち上がっていきましょう。

オススメ図書のご案内

「まけないで   女は立ち上がるたびキレイになる」 佐伯チズ

このブログのタイトルのように「負けない生き方」で検索して出会った本。
カリスマ美容家の佐伯チズさんが、信頼していた部下の裏切りに遭い、2億円と会社、ブランド、顧客リストすべてを失った経験を書いていらっしゃいます。その辛い経験だけでなく、60歳での起業からスターダムへ駆け上がったこと、その後のどん底から這い上がった過程、生い立ち、会社員時代のことなど、どんなふうに佐伯さんが「まけないで」生き抜いてきたのか。
一人の人間として、女性として、会社で働く人間として、学びが多かったです。
「人生はいつからだってやり直せます。
気持ちひとつで、不幸にも幸せにもなれるのです。
本書を読まれた皆さんに、『元気になれた』『生きる力が湧いてきた』と思っていただけたら、心からありがたく思います。」
という前書きとおりに、勇気がいただける本です。