私は、45歳の時に無職になりました。
大学卒業以来、22年、3回の転職を通してずっとフルタイムで仕事をしてきました。その道のりは平たんではなく、離婚、遠距離通勤、リストラ、単身赴任、パワハラ、長時間労働等、思いがけない状況に追い込まれることもありました。
そして、満足できない状況にあり、常に満たされない思いを抱え、「自分はこんなもんじゃない。」「もっとできるはず」「私だったら絶対できるんだ」という躁うつの「躁」状態でも見られる「万能感」に負け、勢いで会社を辞めました。
万能感については、下記もどうぞ。
会社を辞め、自分でビジネスを始めましたが、3か月目にそこそこ収益が上がるようになったころに、小さなつまづきから振り出しに戻ってしまいました。
そこで、ようやく自分の未熟さに気づき、いったん人生の仕切り直しとして、就職活動を開始しました。
定職を得て、生活を安定させてから、自分のビジネスを再度スタートしようと考えたのです。
ですから、この時点で、私は「無職」でした。
45歳、無職のシングルマザーです。
客観的には、ひどい状況ですよね。
このブログにたどり着いてくださったあなたは、お仕事はありますか?
40代無職で、どうしよう。。。と思っていらっしゃいますか?
苦手な仕事に忙殺され、仕事を変えたいと思っていらっしゃいますか?
就職活動をしているけれど、なかなか仕事が見つからない状況ですか?
たぶん、このページを読んでくださっているあなたは、お仕事が見つからずに悩んでいらっしゃっるのではないでしょうか?
「無職」という状態に、負けそうになっているのではないでしょうか?
私も、45歳、女性、シングルマザーという決して良い条件ではない状態で、就職活動を始めました。
書類選考で落とされ、いわゆる「お祈り通知」(不採用通知。最後に「あなたのご活躍をお祈りしています」と書かれていることから「お祈り通知」と呼ばれます)をもらう度に、どこが悪かったかな。。と思ってみたり。落ち込んでみたり。。
面接にはこぎつけても、なんだかぎこちなかったり。
何社にも履歴書を送り、4枚セットの履歴書写真を焼き増しする度に、「これが最後になりますようにと祈ったものです。
そんな私でも、仕事が見つかり、定職を得ることができました。
就職活動が長引くと、気持ちも弱くなり「無職」という状況に飲み込まれそうになってしまいますよね。その状況が普通になってしまうというか。。。でも、あなたも「無職」に負けないで。
「無職」に負けず、定職を得るために私がやったことをご紹介します。あなたの参考になれば幸いです。
まず、動く
当たり前のことですが、まずは「動きましょう」。
ハローワークへ行くもよし、転職サイトに登録するもよし、求人広告をチェックするもよし。
今、どんな求人があるのか、その中で自分ができそうな仕事があるか、根気よく探しましょう。
年齢や職種、勤務地、条件等、チェックをしながら、自分の希望とすり合わせていきましょう。
「40代だから雇ってくれるところなんてないかもしれない」なんて悲観的にならないで。
今、日本中が人出不足です。確かに、理想的な職場ばかりではないかもしれません。でも、丁寧に探していけば、きっと、あなたが「ここなら大丈夫だ」と思える仕事が見つかると思います。
大切なのは、まず動くことです。動きもしないで「仕事がない」なんて決めつけないでくださいね。
そして、動いたら、仕事が見つかるまで動くことをやめないことです。見つかるまでやめなければ、仕事は見つかります。
履歴書用の写真を撮ろう
求人情報をチェックしながら、ご自分の準備として、履歴書と職務経歴書を準備しましょう。履歴書と職務経歴書は、内容が一番大切ですが、おろそかにしてはいけないのが、「履歴書写真」です。
履歴書写真は、できればちゃんとした写真館で撮ることをおすすめします。印象が全然違いますから。
私は、「就職活動しよう!」と思い立ってハローワークへ行ったその日に、締め切り間際の仕事に応募することになり、大急ぎで履歴書と職務経歴書を準備しました。その時の履歴書写真は、腕の良い写真館がお休みの日だったので、仕方なく別の写真館で撮ったらひどい出来ですごくがっかりしました。
履歴書の写真は、すごく大事です。
「人は見た目じゃない」という考え方もありますが、残念ながら、やはり見た目は大切です。「人は見た目が9割」というベストセラーがありますが、そこにも書かれているとおり、やはり、まずは見た感じで判断するのが人間というものです。
ですから、履歴書写真は良い印象を持ってもらうために、ちゃんとした写真館で撮りましょう。
ちなみに、私は、その後、次の履歴書からは、ポートレートが得意な写真館で撮影してもらい、自信をもって履歴書を送ることができました。
履歴書と職務経歴書を書こう
履歴書の写真を撮るのと前後して、履歴書と職務経歴書を書きましょう。
面倒な作業ですが、ここは、抜かりなくやりましょう。
書くときは、自分がこれまでやってきたことを、まずはどんどん書き出してみてください。そして、どんな経験をしてきたのか、どんな力を身に着けてきたのかを全部書いてみましょう。
持っている資格があれば、それも全部書き出してみましょう。
その上で、これからどんな仕事をしたいのか、とか、応募する職種によってアピールする経験をかんがえて、履歴書と職務経歴書を書いてみましょう。
採用する側は、あなたのことを一つも知らないのです。相手に、あなたがどんな方なのかを知ってもらい、一緒に働こうと思ってもらう必要があるわけですから、ちゃんとあなたの経歴を洗い出して、何をやってきたのか、何ができるのかを相手に伝わるように書きましょう。
もし、一人での作業が難しい場合は、ハローワークへ行って相談することもおすすめです。ハローワークでは、書類の書き方の冊子をもらうこともできますし、相談窓口では、履歴書や職務経歴書の書き方も教えてくれます。模擬面接相談もあります。
ハローワークを徹底的に使い倒す気持ちで、動いてみましょう。
私は、これまでの仕事を振り返り、履歴書と職務経歴書を何度も推敲して練りました。ハローワークの相談員さんに見てもらって、応募職種ごとのアピールポイントを研究しました。
私の場合は、持っている資格と経験から、だいたい2つの職種に絞って応募していきました。一つの職種は資格はあるものの経験がない職種でずっとやりたかった仕事で、もう一つは好きではないけれど資格も経験もあるというものだったので、どちらかの職種で応募して、ご縁があった会社に就職しようと考えました。
結果、資格はあるものの未経験で、ずっとやりたいと思っていた仕事を見つけることができました。
不思議なものだと思います。40代にもなれば、資格と経験がある仕事の方が見つかりそうなのに、そちらはなかなか良い結果が出ず、資格はあるけれど経験はなく学生時代にやりたいと思ったけれど募集がなく断念した仕事に就いたのですから。
やってきたことって、何一つ無駄にはならないんだな。。と思います。
だから、あなたも今、就職活動に難航しているかもしれませんが、諦めず、無職に負けず動いてみてください。
落とされても落ち込まない
40代の就職活動は、はっきり言って、厳しいです。
人によっては、すんなり決まる方もいるかもしれません。
でも、通常の方は厳しいし、「無職」状態に悩んでいらっしゃる期間が長ければ長いほど、やはり、厳しいというのが現実です。
だから、「落とされる」ということは、普通です。
私も、面接でいい感じだったな~と思ったのにお祈り通知が来たり、面接に呼んでもらって行ってみたら「なんか、違うぞ。。」と自分で思ったり。そういうときは、予感どおりに、落とされますね。
踏ん張りどころは、落とされたとき。
この時は、落ち込まないように。
決して、落ち込まないで。
たかだか就職試験に落とされただけです。あなたの全人生まで否定されたわけじゃない。これからの将来が全部なくなるわけじゃないんです。
そこが、あなたに合わなかっただけです。落とされたことで、自信を失わないでください。
落とされたら、次へ行けばいいのです。
たった、それだけ。前を見て、落ち込まずに、歩いていきましょう。
一つ応募したら、結果が来る前に次の会社に応募する
一つ応募したら、結果が来るまで心配ですよね。私は、そんな心配に押しつぶされないように、一つ応募したら、すぐに次の会社に応募していました。
ハローワークへ行って仕事を探して、一つから二つ紹介状を書いてもらって、履歴書と職務経歴書を送ったら、またハローワークへ行ってまた仕事を探し、結果が来るまでの間に、また応募するのです。
そうすることで、候補が増えますし、一つから不採用通知をもらっても、「次がある」と思えます。
大切なのは「立ち止まらないこと」。
落ち込まないように、いつでも持ちコマがある状態にしておけると、モチベーションも続きます。
理想の職場はない。折り合いをつける
あなたは、仕事に何を求めていますか?
お給料??
働きやすさ?
専門や知識、経験を生かせること?
休日の日数?
通いやすさ?
やりがい?
色々あると思います。
「仕事をすること」は、生活の糧を得る基盤ですから、すごく大事。「生きていくため」のこととはいえ、私たちも心がありますから、どこかで気持ちが満たされる部分がないと、やっていくことは難しいですよね。
でも、就職しようと思ったら覚悟を決めなければいけないことは「理想の職場はない」ということです。
いや、ないということは、ないでしょう。探せばあるでしょう。でも、そこがあなたを雇用してくれるかは分かりません。相手がいることですからね。
実際、40代で就職活動をするときには、若いほどの選択肢はないというのが現実です。
ですから、「どこかで妥協する」ということが、実はとても大切です。
その妥協点は、お給料額かもしれないし、休日の日数かもしれない。職場への距離かもしれないし、仕事の内容かもしれない。
たとえば、「給料はそれほど高くないけれど、近いからがんばろうかな」とか、「休日は少ないけれど、職場環境がよさそうだからがんばろう」とか。
そういうふうに、どこかで折り合いをつけてみてください。そして、その仕事の「良いところ」を見てください。
自分がどういう仕事をしたいのかという希望を明確にすることは第一歩ですが、その希望通りの仕事がみつからないならば、どの部分が自分にとって譲れない部分なのかをはっきりさせて、「ここなら大丈夫」と折り合いをつけるということも大切です。
決まるまで、諦めない
そして、何より大切なのは「諦めない」ことです。
無職に負けない。諦めない。
私は、10社履歴書を送ったところで決まりました。でも、同世代の方で、80社受けて決まった方の話を聞いたことがあります。かけた期間も、半年間ということでした。
相当がんばったんだなと思います。
それだけがんばったことで、それまでの経験や知識を生かして、のびのびと働ける職場をみつけることができたそうです。
決まるまであきらめなければ、決まりますから。無職に負けず、淡々と活動してみましょう。