耐えるときはじっと耐える。明けない夜はないから。

今、すごくつらい状況にあるあなたへ。

もし、これまでヤケを起こしてしまったり、我慢が足りずに手放してしまうことがあって、そういう状況に陥っているとしたら。

耐えるべきときは、耐えましょう。

「好きなことだけすれば良い」とか、「自分を中心に考えれば良い」という、楽観論や自己肯定論が主流のこの頃ですが、場合によっては、そんな楽観的なことばかり考えていられないこともありますよね。

傷みを伴う作業をしないと、先に進めないこともあります。そんな時は、その作業一つ一つが、次へのステップになるのだから、耐えても耐えても、やってみましょう。耐えることは、人間を強くします。

そんなこと言われても、心が折れそうになるかもしれません。なら、あんまり無理する必要はありませんよ。でも、折れるよりもつよいのは、しなること。耐えて耐えて、しなって耐えていくと、人間としての強さが身につくはずです。

「折れない」こと。「負けない」こと。勝とうと思って猛反発して折れてしまうよりは、しなってしなって、負けずに折れずにいきましょう。

耐えるときは耐える。最高の人生修行をさせてもらっていると思えばいい。

「耐える」ってどういうことでしょうか。

たとえば、離婚の作業。これは、「耐える」ことの連続です。だって、二人で積み上げたものを、一つ一つバラバラにして、自分の分のかけらを拾って、傷だらけになった人生をもう一度、癒して丸くして、作り上げていく作業だから。

離婚も色々ですが、修復不能になり、調停や裁判にまでもつれこむケースではとくに、本当にままならないことが多いです。

でも、結婚を継続しているほうが不幸だから、離婚という選択をするわけですよね。その過程は、本当に大変でしょう。でも少なくとも、離婚するほうがまし、という状況になるから離婚するのです。

そして、決断をしたら、切り抜けるまで耐えて、まずは正常な心や生活を取り戻すのです。

耐えた先には、つらかった結婚に縛られないあなたの人生が待っているのです。

たとえば、経済的には苦しくなるかもしれない。子供達には、苦労を掛けるかもしれない。でも、継続するよりは、まだいいと判断して離婚するならば、少しでも良い状況に持っていく努力ができるのはあなたしかいないのです。

「耐える」ことは、人生修行。耐えずに、すいすいと人生を渡っていくことができればいいかもしれませんよね。私もそんなふうにできたらいいな、とよく思います。

でも、人はみな、それぞれ辛い時期や、試練があるものです。今、なんの不自由もしていない人が、聞いてみたら「子供の頃、お父様が保証人になった会社が倒産し、差し押さえに合い、辛い子供時代だった」なんていう話をしたり。

「子供時代に両親の仲が悪く、いつも居場所がなかった」と、大人になっても泣きながら話してくれた人もいました。

でもみんな、その状況に「耐えて」今の幸せをつかんでいるのですよね。

「人の幸不幸の総量は、そんなに変わらない」と言われます。

神を信じるかどうかは別として「天は、その人に耐えうる試練しか与えない」とも言われます。

ですから、あなたも耐えることができるはずですし、その分人間が強くなり、境遇が好転したときに、人にも優しくすることができる大きな人間になれると思います。

明けない夜はない。必ず明るい朝が来る。

今、どん底だと思うあなたへ。

この状況は、ずっとは続かないはずです。明けない夜はありません。

人生には、色々な時があります。あなたも、悪い時ばかりではなかったでしょう?良いときもあったはずです。

自分を諦めないで。
自分に負けないで。
過去の自分にも振り回されないで。
今の自分に打ちのめされないで。

明けない夜はないから。

耐える時は耐えて、朝を待ちましょう。

私も、投資詐欺に遭い、貯蓄が一気に減り、仕事も失い、ビジネスに失敗したときは、本当に辛かったです。私の状況は私自身が呼んでしまったものですが、その「自業自得」感にもさいなまれ、辛い日々でした。

でも、「今はどん底。だったら上がるしかない」と希望を失いませんでした。

やっと決まった仕事も、資格はあるものの未経験職種だったので、最初は研修として本当にわずかな給料しかもらえませんでした。でも、45歳で見つかった、資格も持っていた前からやりたかった仕事だということに感謝して、一生懸命働きました。

その間、わずかだった貯金がますます減っていきましたが、「ここを耐えればお給料も増える。お金も増える」と念じて、がんばり続けました。

そうしたところ、研修が明け給料も上がり、年月が過ぎるうちに少しずつ貯金も増え、人並みの暮らしを送れるようになりました。

そんなものです。

たぶん。人生は、楽園ばかりではないかもしれないけれど、辛いことばかりでもない。

人生は、期待ほどよくならないことがあったたとしても、想像するほど悪くもない。

だから、淡々と、淡々と、「負けない」人生を心がけていくことです。

 

あとひとつ。おまけのおまじないを(笑)
おまじないですけど、よく効きます。

もし、あなたが詐欺に遭ってお金がないならば、本当によく効きます。って、私に効いたことなので、オススメしたいことなんですが。

それは、詐欺で失ったお金が悔しくて心が押しつぶされそうになったとき「詐欺被害なんて大したことない。お金を幸せが10倍になって私のところに帰ってくる」とつぶやくことです。

「悪銭身につかず」ということわざがありますね。「盗みや賭博等違法な方法で手に入れたお金は、すぐになくなってしまうこと」。

お金を盗られたことは悔しいことですし、犯罪ですから、あなたもちゃんと警察に届けてしかるべき罪を償ってもらうようにすることです。でも、お金が戻ってくる保証はありません。悔しいですけれど。

でも、もっと大きな視点で考えると、詐欺師はあなたのお金で幸せになることなんてないのです。

さらに、「因果応報」という言葉があります。良いことをすれば良いこととして帰ってくるし、悪いことをすれば悪い運命に巻き込まれるのです。

詐欺にあったあなたは悪くない。

一方で、詐欺を働いた詐欺師には不幸しか回ってきません。

だから、詐欺被害にも負けないでほしいのです。詐欺師っていうのは、人の不幸を吸い取って自分も不幸になってより苦しくなるものなのですよ。

でもあなたは、お金を失った今だけ見ると不幸ですが、その不幸まで詐欺師が持って行ってくれたのです。だからあなたは、これから幸せになるしかない。そう思ってみてください。

「詐欺被害なんて大したことない。お金と幸せが10倍になって戻ってくる」と言い聞かせ、自分の心を守っていきいましょう。