筆者は45歳の頃、未経験の職種に転職しました。転職先は、地方の専門学校。教員として採用されました。
今は3年目。毎日楽しく仕事しています。
前職は大きな企業で、給与や福利厚生面には恵まれていました。でも、あまりに仕事内容が自分の興味に合わな過ぎて、おまけにシングルマザーにも関わらず県外異動や長期出張もあり、ストレスで心を壊しかけ、半ば自暴自棄で辞めたんです。
そして出会ったのが今の仕事です。給与は下がったし、休日等の勤務条件は厳しくなったけれど、専門学校の教員という仕事は思いのほか楽しくて、毎日の生活の幸福度は格段に上がりました。
仕事ってお金だけじゃないなと心底思う毎日です。
お金だけじゃないとはいえ、でも、お金はとても大事です。
これを読んでくださっている皆さんは、おそらく、40代で転職するって、収入面ではどうなるんだろうと思っていらっしゃるのではないでしょうか。特に、新しい業界や職種にチャレンジしようと思っていらっしゃる方にとっては。
そこで、今回は、45歳で、地方中小企業に未経験職種で転職した私の、3年目の年収を大公開します。
45歳で未経験職種に転職して3年目の年収は?
結論から言いましょう。
ズバリ、約430万円です!
え!?それだけ??(・o・)
毎月の内訳をみると、総支給額が約30万円。社会保険料や税金、財形貯蓄や親睦会費などを控除すると、手取りは約25万円。
賞与は年2回で計約70万円程です。
これを低いと思うか、意外にもらえていると思うか、それはその人それぞれだと思いますが、私にとっては、「まぁ、仕方ないかな」という金額です(苦笑)。
勤務先が地方の中小企業であること、未経験の転職なので一般職であること、専門学校の教員はもともとそれほど年収が期待できる職種ではないこと、等々の理由で。
じゃ、一般的に皆さんどれくらもらっているのかな、と調べてみると、国税庁の「民間給与実態統計調査」に、次のとおり、平均給与が掲載されていました。
◆1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与
全体 | 433万円 | 男性平均 | 532万円 |
女性平均 | 293万円 |
なお、1年を通じて勤務した給与所得者の男性の平均年齢は46.8歳、女性の平均年齢は46.7歳、平均勤続年数は全体で12.4年、男性が13.9年、女性が10.1年ということです。
このデータからすると、私の年収は、ちょうど平均くらいですね。
たしかに、430万円って、年収が高いとは決して言えません。
でも、いちばん大事なのは、ちゃんと仕事があって、毎月お給料がもらえるということ。
これは、何にも替えがたいありがたみです。
だって、転職前は、私、45歳で無職だったんですよ(;´・ω・)
それが、正社員で転職できて、しかも、毎日楽しく仕事しているんですから。
私は、このブログのテーマどおり、45歳からは「負けなければ大成功」と思っているので、なんだかんだ3年めになったこの仕事を、つつがなくやっているだけですごいじゃん!と思っています。
まぁ、新卒時代の年収程度に戻ってしまった虚しさは確かにあります。でも、そんなことを言っても時間は戻らないですからね。今の給与を大事にして、生活を謳歌するほうが得策です。
40代転職で年収が減っても人生を楽しむ方法
「転職して年収を上げたい」と思う人は、多いと思います。
確かに、転職を考えるということは、何等かの不満があるわけで、その不満が給与である場合は、年収を上げる転職でないと、満足できないですよね。
でも、40代で年収を上げて転職するのは、みんなにできることではないというのが、20代、30代、40代それぞれで転職をした経験がある私の印象です。
40代で年収を上げて転職ができるのは、相当にスキルがある人や、管理職経験があって、その経験を引っ提げて、もっと上の管理職として同業他社や前職より規模の小さな会社に好待遇で転職できる人だけではないかと思います。
あとは、未経験だとしても、稼げる仕事に転職して、実際に稼げる人。営業職などが多いでしょうか。でも、稼げなければ脱落して、短期間で離職するリスクもあります。
ですから、40代で転職しても、年収アップといかない場合もあると思います。
むしろ、年収ダウンの場合だって多いにあり得ます。
年収ダウンの場合、どんなふうに折り合いをつけて、人生を楽しんでいったらいいのでしょうか。
私自身は、以下4つのポイントを大事にしています。
1.今の給与の中で生活する
2.給与面以外の今の仕事のありがたみに感謝する
3.年収を自分の人間としての価値と思わない
4.仕事以外に夢中になれることを持つ
もう少し詳しく書いてみます。
1.今の給与の中で生活する
生活できるだけの給与をもらっているなら、その給与で生活できる計画をたてて、生活していくことです。
40代は、子どもの教育費がかかる時期だったり、住宅ローンがあったりして、経済的に出費の多い年代です。ですから、まずは転職するときに、どの程度の年収ダウンまでだったら許容できるかをしっかり考えましょう。
そして、許容範囲の年収ダウンであれば、下がった年収で生活できるように、家計を見直して生活するのです。
その際、少しでもいいので、必ず貯蓄に回すようにしましょう。少しでも貯蓄ができていれば、随分と心に余裕が生まれます。貯蓄については、こちらの記事にも書いていますので、よろしければお読みください。
2.給与面以外の今の仕事のありがたみに感謝する
年収ダウンしてまでも転職したのは、お金以外の何かに魅力があったからではないでしょうか。
たとえば、前職は忙しすぎて家族との時間があまり取れなかったけれど、時間の余裕ができる仕事に転職すれば、家族と一緒に過ごせる、とか。若い頃やりたいと思ったけれど、機会がなかった仕事に挑戦しようと思った、とか。
私の場合は、新卒の頃に叶えることができなかった外国人に日本語を教える仕事ができること、それから、県外への転勤がないことが、年収ダウン以上に魅力があったことです。
まぁ、転職活動時、無職だったので贅沢も言えなかったのですが。。(苦笑)
そして、実際転職してみたら、外国人に日本語を教える仕事は本当に楽しかった!そして、想定外だったのですが、日本人の学生や社会人の方にもある科目を教える機会があり、これがなんとも楽しく、自分が好きなことだと分かり、これは、年収ダウンを補って余りある幸せです。
また、前職では全国転勤があったのですが、今の仕事は県内だけなので、落ち着いて暮らせます。おかげさまで、築30年の中古マンションを購入して実家を出て、子供達と平和な毎日を過ごすこともできるようになりました。
あなたが年収ダウンの転職をして、毎月の給与を見て「前はあれだけもらっていたのに」とため息をついているとしたら、今の仕事で得ている嬉しことやハッピーなことを書き出して、感謝してみてください。
もし、前職をリストラや会社都合で辞めて、やむを得ず年収ダウンの転職をした場合でも同じです。
今の仕事の、給与面以外の良い点を大事にしてください。
3.年収を自分の人間としての価値と思わない
気持ちの面では、これが一番大切です。
「年収を自分の人間としての価値と思わない」
年収が下がったからって、あなたの人間の価値が下がるわけじゃないのです。そこは絶対に大事にしたいです。
40代で未経験職種や一般職で転職すると、上司が年下ということも多いです。
その上司に、タメ口で話されることもあります。10歳位下の年下上司から、タメ口で話されるのは、正直あんまり気持ちよくありません。
さらに、普通に考えて、上司の方が給与は高いのでしょう。
でも、だからって、あなたの人間としての価値が低いわけじゃないのです。
ただ、社歴が浅く、仕事の経験が少ないから、年下上司よりも給与も社内での立場も低いだけ。
年収が下がったことや年収が低いことを、自分の人間としての価値と考えないでください。
4.仕事以外に夢中になれることを持つ
サラリーマンとして給与をもらう立場だと、会社の給与体系からかけ離れて給与を上げることは難しいと思います。インセンティブの大きい営業職などは違うかもしれませんが、一般的には、決められた枠の中での給与ですよね。
また、社内での昇格や昇進に関しても、なかなか一足飛びに行くわけにはいかないでしょう。
若いうちの転職ならば、社内で昇進を狙っていこうと思えるでしょうが、40代での未経験職転職や、一般職入社では、はたして昇進できるんだろうか、管理職になれるんだろうかと見えない部分もあると思います。それを、上司に掛け合って昇進していくのは、相当世渡りのスキルに長けている人なら別ですが、難しい場合もありますよね。
あなたがそんな立場ならば、ぜひ仕事以外に夢中にできることをみつけてください。
40代は、それなりに人生経験をしてきている年代です。その経験を生かしてのびのびと活動できることや、趣味など、仕事以外に何か夢中になれることがあると、随分と心が落ち着きます。
もし、副業がOKならば、あいた時間に何か副業をしてみるのもいいと思います。副業は、自分の得意なことを生かすものにするのが良いです。会社以外に活躍できる場を持つと、それが以外な収入につながることもあるかもしれませんし、何より、楽しいものです。
40代は年収ダウンの転職だって負けないだけで大成功
今回は、45歳で未経験職種に転職した筆者の3年目の年収大公開から、40代で年収ダウン転職をしてもハッピーに暮らす方法をご紹介しました。
年収ダウンの転職をしても、それに負けないだけで大成功ですよ!
あなたが、もし、年収ダウンの転職をしたり、年収ダウンの転職を考えている場合は、参考になると嬉しいです。その転職で、あなたがハッピーになりますように!
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