少し前までは転職は30代までで、40代以降の転職は不利だし無理だとまで言われていました。でも今は、早期退職、リストラ退職、自己都合退職、キャリアアップ、様々な理由で40代での転職も珍しくなくなっています。
ただ、40代の転職は、20代や30代よりも厳しいのは確か。40代の転職の場合、若くない分、採用する側もより慎重ですし、それまでの経験も人それぞれなので、転職活動のアプローチも多様です。
転職活動の中でも、面接は、応募企業に自分を直接アピールできる貴重な場。また、採用側が自分を見るだけでなく、自分の目で応募企業を見ることができるので、自分が本当にここで働きたいかを見極める場にもなります。
今回は、40代の転職活動での面接を意義あるものにするために、実際に私が45歳時の転職活動面接で聞かれた質問と、準備したことをご紹介します。
45歳、無職で転職活動を始めた時の状況
私が45歳で転職活動を始めた時の状態は、無職。地方在住のシングルマザーでした。
大学卒業後、日系企業、外資系企業、政府系組織、個人事務所など、様々な正社員としてずっと働いてきました。それまでの転職は3回。転職理由は、離婚やリストラ、パワハラ、自己都合と様々です。45歳での転職活動は、人生4回目でした。
直前職の退職理由は、簡単に言うと「疲れてしまったから」(苦笑)。
直前の仕事は、遠距離通勤の上に長時間労働で、朝7時に家を出て夜21時過ぎに帰宅する日が続いたり、子供達が学齢期だというのに県外異動を命じられたり、県内に戻ったら戻ったで、数年後には県外異動だと人事面談の度に言われたり。結構タフな会社員生活でした。
シングルマザーで地方在住のため、そんなに選べるほど沢山の仕事もないのですね。そんな中、前職は、給与や休日などの条件は悪くなかったので、騙しだまし続けてきました。でも、仕事内容は自分に合わず、ついに心が悲鳴を上げてしまいました。そして次の転職先を決めず、とりあえずやめようと自暴自棄に近い状態で辞めたのでした。
そして、退職から2か月ほどは、少しゆっくりしました。心身共にエネルギーをチャージしてからでないと動きだせなかったからです。
ですから、転職活動を始めた時は、まったくの無職状態。親戚や友達など就職先にコネやツテがあるわけでもなく、ハローワークに求職手続きをしての転職活動でした。
45歳、無職からの転職活動の面接で質問されたこと
いざ、求職活動を始めてみると、40代でも結構求人があるということが分かり、かなり元気がでました。
ただ、求人はあっても、応募してから書類選考に通り、面接にまで至るのも20代や30代に比べると、ハードルは低くはありません。書類選考については、下記の記事に書いていますので、参考にしてください。
書類選考に通り、面接の連絡が来れば、面接本番に臨むのみです。
面接形式は、複数:1、1:1のみ。グループ面接はありませんでした。中途採用の場合は、グループ面接は殆どないと思います。
質問されたことは会社によって様々ですが、どこも下記の内容は大体聞かれました。
1.志望動機
2.自己PR
3.前職を辞めた理由は?
4.何ができるか?
5.応募する仕事についてどういうイメージを持っているか?
6.質問はあるか?
どこもあまり変わった質問はなく、真正面からの質問ばかりでした。中途採用なので、これまでどんな仕事をしてきて何ができるのか、入ったら長く勤めてくれるのか、ということを質問されたと思います。
45歳の転職活動で、面接に備えて準備したこと
面接のためには、準備が必要です。私は、下記のような準備をしました。
1.キャリアの棚卸し
面接対策としてだけではなく、応募書類を作る段階で、これまでの自分のキャリアを振り返り、どんなことをやってきたか、何を身に着けたかをまとめました。
私は20代で1度、30代で2度転職しています。そのたびにキャリアを振り返り、「棚卸し」作業をして職務経歴書にまとめていました。ですから、40代の転職では、直前の仕事で経験したことや身に着けたことを、追加しました。
やり方としては、ノートに箇条書きで思いつく限り書きだし、整理してパソコンでまとめました。
面倒な作業ですが、これをやっておくと、質問された時にブレませんし、職務経歴書との一貫性も出てくるので、あなたがどんな人なのかがよく分かる面接ができると思います。
2.中途採用向けの転職マニュアル本に出ている面接質問項目について回答を考えた
面接で聞かれる頻出項目は、転職マニュアル本にも書かれています。そして実際、私が面接を受けてみても、マニュアル本にある質問内容が聞かれました。
ですから、「どうせマニュアルどおりの質問なんて来ない」と思わず、一度読んで回答を考えておくことはとても有効です。
私が参考にした転職マニュアル本は、こちらです。
30代40代本気の転職 完全対策ガイド
30代、40代以上のミドル向け転職ガイド。面接対策だけでなく、転職活動全般の参考になります。転職対策本を一冊買うならこれがイチオシです。 |
3.応募企業について調べて、どんな人材を求めているのかを想像して回答を考えた
求人に応募するときは、相手先企業を調べることは絶対必須です。求人票だけでなく、自分でその企業のホームページを見たり、資料を探したりして、どんな会社なのかを調べました。
そして、例えば伝統がある会社であればそのように、多角化展開している企業であればそれに合わせて、自分のキャリアのどこを売るのかを意識して、想定質問に対する回答を考えました。
4.ハローワーク担当者に聞いてもらった
回答を考えたら、紙にまとめてハローワークの担当者に相談しました。
タイミングの問題で、全ての会社の面接で相談できたわけではないですが、客観的に誰かに聞いてもらうと、あいまいなところがクリアになりますのでオススメです。
私は今回の転職ではハローワークでしたが、かつての転職では転職エージェントの担当者に相談していました。こちらは、特におすすめできます。
というのは、転職エージェントの場合、先方企業のこともよく分かっていますし、紹介した人が採用されると報酬が発生する成功報酬型なので、すごく親身に考えてくれます。キャリアの棚卸段階からアドバイスもくれますし、転職市場での自分の評価もわかるので、とてもよかったです。
もし、あなたがまだ転職エージェントを利用していないならば、ぜひエージェントの活用も検討してみてください。
・リクルートエージェント ※業界最大級の情報量と実績がある転職エージェント。迷ったらまずはここに登録しましょう。
・dodaエージェントサービス ※専門スタッフがあなたの希望や適性に合った仕事を提案。転職経験者口コミ評価No.1と良質なサービスが素晴らしいです。
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まとめ ~40代の転職を成功させて今後の人生を負けずに明るく生きよう
あなたが、今、40代で転職活動をしようと思っていたり、実際活動をしているならば、間違いなく人生の岐路にいると思います。
40代という年代は、決して若くはありませんが、でもまだまだやり直しも、新しいチャレンジもできる年代です。
早期退職に応じた、リストラされてしまった、精神的に今の仕事は辛いので環境を変えたい、キャリアアップをしたい、等、転職の理由も事情も様々かと思います。
焦りもあるかもしれません。でも、大丈夫です。懸命に動けば道は開けます。
40代の転職は、「諦めないこと」がすごく大事です。
面接に至るまで書類に通らないことも、面接に至っても内定にまで結びつかないこともあります。でも、諦めずに決まるまで動き続ければ必ず道は開けます。がんばっていきましょう!あなたを応援しています。
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