40代の転職!書類選考に通る履歴書、職務経歴書の書き方~45歳で通過率70%の方法公開中

いまや普通になっている40代での転職。

でも、30代の全然違うな~と思うのが、最初の関門である書類選考。ハローワークや転職サイト、口コミなどを見ると、ともかく書類選考という最初のハードルが、40代になるとかなり高いのです。

ある転職情報関係のサイトによると、40代での求職の書類選考通過率は「ハイスペックの人で30%、普通の人は10%」とか。かなり厳しいですね。

これは、もし同じようなスペックの人が2人応募してきて、一人は30代、一人は40代だった場合、やはり若い方を選ぶというシンプルな理由も大きいようです。

確かに、そうですよね。同じスペックなら若い方が将来も期待できますものね。

ですから、40代の転職の場合は、履歴書や職務経歴書を送る書類選考の段階で差別化をして「会いたい」と思ってもらえる履歴書や職務経歴書を作成することがとても大切です。

実は、私は45歳で転職活動をしたとき、10社応募して7社書類選考に通過し、面接まで進むことができましたそして2社から内定をいただき、そのうちの1社に入社をして今に至っています。

「ハイスペックの人で30%、普通の人は10%」と言われる書類通過率の中、どうして、キラキラのキャリアがあるわけでもない、地方在住の45歳の私が、70%という高率で書類選考を通過することができたのか、どのように応募先を決めて、履歴書や職務経歴書を書いたのかを全て公開します。

45歳、転職4回の、地方の私が転職活動で通過率70%の履歴書、職務経歴書を作れたわけ

1.いかにも若い人をターゲットにしているところには応募しなかった

40代の転職で一番大切なのは、「応募できる求人を探すこと」!これに尽きます。

ですから「そもそも若い人が欲しいんだろうな」と推測される募集には応募しませんでした

例えば、「未経験可。若い人が活躍している職場です」なんて書いてあったら、これは「若い人が欲しいです」と言っているようなもの。たとえ、年齢制限がなくても、「若い人が活躍している」と書いているということは、社風的に若い人中心なのか、その仕事には若い人を求めているように読み取れるからです。

「若い人が活躍しています」と書いていなくても、「未経験から丁寧に研修します」というところも、暗に若い人を求めているのだろうな~と判断しました。実際、そう書いてあるところに電話で確認して、40代でもOKと聞いて募集したものの、その職種の関連資格を持っていても書類選考に通過しなかったところがありました。

また、若い人の方が良いのだろうな、と推測される場合は、上司も若く、年上の部下は扱いにくいと思われることもあるようです。

ですから、応募する段階で、若い人を想定しているのだろうなという求人は、最初から応募しませんでした

2.取得している資格を生かせる又はその資格が必要な求人に応募した

私は、国家資格を含め、いくつかの資格を持っています。社会保険労務士、FP2級、ITパスポート、簿記3級、日本語教師、中・高教諭(国語)、TOEIC800点以上など。

これは、大学時代の専門で卒業と同時に取れたものと、過去に仕事に満足できず、自分探しのように資格取得に励んだ時期に資格マニアのように取得したものです。

求人をチェックするときは、それらの資格に少しでも関係のある職種を選ぶようにしました。

「資格を生かした転職なんて普通でしょ?」と思われるかもしれませんね。でも、資格を持っていることと、得意な業務ややりたい仕事がマッチするとは限らないのです。資格はあっても経験がないものもありますし。ですから、私の場合は、いくつ資格を持っていても、満足できない状況が続いていました。

とはいえ、40代の転職は、生易しいものではありません。持っている資格も経験も知識も総動員して臨まないとなりません。そのため、持っている資格や経験を棚卸して、少しでも引っかかりそうな求人を選んで応募しました。

3.ハローワーク担当者に応募企業の40代以上採用実績を確認して応募した

私は、ハローワークと転職サイトを中心に求人を探しました。

中でも、ハローワークは最も利用しました。40代で、地方在住の場合、地元のことをよく分かっているのはハローワークですから。そして、ハローワークで応募したい求人を探すと、相談窓口で、実際にその企業が40代の人を採用した実績があるかを確認しました。

ハローワークでは、そのような採用実績を確認してくれるだけでなく、応募しようとしている求人が、実際に40代の人も受けられるものなのかを応募先企業に確認してくれます。また、応募状況までも教えてくれます。

これは、結構驚きました。そんなにオープンに教えてもらえるものなのか~と。

ですから、ハローワークを通した応募には全て過去の採用実績のことなどを確認して、40代でも表面上ではなく募集の対象としているかをチェックしたうえで、応募しました。

4.40代向けの転職アドバイス本を参考にして書類を作成した

履歴書や職務経歴書、カバーレターといった応募書類は、転職マニュアル本を読んで参考にしながら作成しました。

転職マニュアル本は沢山ありますが、注意したのは、40代以上の転職希望者向けに書かれた本を選んだことです。

やはり、若い人と40代以上では、アピールポイントも違えば、企業の採用ニーズも違います。それに対応してどんな書類を書いたら良いのかをチェックしたのです。

私が参考にしたのは、30代40代本気の転職 完全対策ガイド最新最強の履歴書・職務経歴書 ’21年版です。

30代40代本気の転職 完全対策ガイド

タイトルには「30代」も対象になっていますが、内容的には20代とは違ってキャリアがあるミドルクラス向け。40代から50代にも対応できる内容です。

最新最強の履歴書・職務経歴書 ’21年版

年代別ではありませんが、転職活動の書類作成に特化したマニュアル本で、かなり豊富な例もあり参考になります。ちなみに、私は30代で転職したときも、この本の旧版を参考にしました。毎年リニューアルされて、最新の傾向がつかめますので、オススメです。

5.「御社に貢献できる」というスタンスを貫いた書類を作成した

マニュアルにも書かれていましたが、40代での転職は、若い人の転職とは違い、ある程度即戦力が求められる転職です。

それは、未経験職種であっても、それまでの社会人経験や人生経験を生かしてその会社の事業に貢献することが求められます。

ですから、それまでの経験職種の求人でも、未経験職種の求人でも、全て「これまでの経験や資格などを御社の事業に貢献できる」と言うスタンスで作成しました。

40代になれば「自分を試したい」や「勉強させていただく」のではなく、たとえ未経験の職種だとしても「貢献させていただく」「貢献できる」のスタンスです。

相手も、人を雇うということは、お金も手間かけているわけです。40代にもなって「分からない」人よりは、「貢献できる」「貢献するぞ!」という意識の人を採用したいはずです。

6.作成した履歴書と職務経歴書をチェックしてもらった

応募書類を作成した後、ハローワークのキャリアアドバイザーと家族にチェックしてもらいました。

ハローワークのキャリアアドバイザーには、採用担当者としてどのようなところをチェックするかという視点で見てもらいました。

家族には、一般的な目線として、文章の意味が通っているか、どんな仕事をやってきたのか、どんなことができる人なのか分かるか、という視点で見てもらいました。

履歴書や職務経歴書は、自分で書いただけでは気付かない点も多いものです。自分で読むだけでなく、できれば複数の人に見てもらって、仕上げていくことをおすすめします。

なお、転職エージェントの方も応募書類のアドバイスをしてくれます。私は、40代での転職では依頼しませんでしたが、20代と30代の頃の転職では、チェックしてもらい、アドバイスをいただいて作成しました。やはり、プロですから、細かいポイントを教えていただき大変ありがたかったです。

地方在住、45歳の私が転職活動で書類選考に70%突破できたわけのまとめ

就職活動は、相手がいるものですし、人それぞれの条件があり、一概にどうしたら成功するかという絶対的な法則はないかもしれません。

そんな中でも、45歳、地方での転職に成功した私が書類選考通過率70%となる応募をするために気を付けた下記のことが、少しでも参考になればと思います。

45歳の転職活動で書類選考通過率70%の応募戦略

1.若い人がターゲットと推測される求人には応募しない
2.保有資格を生かせる又はその資格が必要な職種に応募する
3.ハローワーク担当者に40代以上の採用実績がある企業か確認して応募した
4.40代向けのアドバイスが充実した転職マニュアル本を参考にした
5.「御社に貢献できる」というスタンスの応募書類を作成した
6.作成した応募書類をチェックしてもらった

自分らしく働きたい40代におすすめの転職サイト&サービス

リクナビNEXT ※リクルートが運営する転職サイト。毎週2.6万人以上が新規登録。無料で長所を診断できるグッドポイント診断も好評。ここにしかない求人も多く、実際に転職した人の約8割がリクナビNEXTを利用。まずはこちらに登録しましょう。

MIIDAS(ミイダス) ※人材大手のインテリジェンスが運営する転職サイト。職務経歴や経験・スキル情報から自分の市場価値を診断できるサービスが秀逸です。意外な適職が見つかる可能性も。転職市場チェックのためにも登録すると良いです。

はたらいく ※リクルートが運営する地域密着型で、職場環境や人間関係等の仕事観から検索できる機能がある転職サイト。自分らしく働きたい40代におすすめ。

シゴト.in ※大手求人情報サイトからハローワークまで、様々な業種、職種、エリアの求人情報が探せます。まずはこちらに登録して気になるところは応募してみましょう。

キャリコネ ※求人情報のほか、企業の口コミが登録されています。無料登録で口コミや面接体験レポートも読め、利用価値大。

東京しごとセンター ミドルコーナー ※東京都が運営する30歳~54歳向けの就職サポートセンター。求人紹介、キャリアカウンセリングや就職活動サポートなど全て無料で受けられます。都内への就職を希望する人ならだれでも利用OK。

リクルートエージェント 業界最大級の情報量と実績がある転職エージェント。迷ったらまずはここに登録しましょう。

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45歳で転職4回目、書類選考通過率70%だった履歴書、職務経歴書の書き方を公開します!

45歳、転職4回目、地方在住、と決して恵まれた条件とは言えない中で、私は、10社受験して7社書類通過、2社から内定をもらうことができました。

40代の転職は、まずは応募できる求人を探すこと、次には書類選考の通過が最大の関門です。ここを突破できれば、次の面接では印象付けることも可能ですし、実際社風に合うかなど、別の要素も出てきます。ですから、まずは書類選考に通ることが大切です。

ここでは、私が書類作成の時に留意したことと、実際に使用した履歴書や、職務経歴書、カバーレターのフォームについてご紹介します。

1.履歴書

◆履歴書のフォームはどんなものを使うか

履歴書は、沢山の種類のものが市販されています。また、転職サイトなどに掲載されていてダウンロードできるものもあります。

サイズは旧来のB4版とA3 版があります。今では、書類全体がA版サイズになっていますから、A3版(二つ折りにしてA4版)が良いでしょう。

どんなフォームが良いのかは、職歴等にもよりますが「転職者用」とされているものがお勧めです。学歴・職歴欄が多かったり、学校での得意科目を書く欄はなかったりするからです。

私が使ったのはこちら「コクヨ 履歴書 A4(A3二つ折り) 大型封筒3枚付 3セット シン-5JNX3です。

サイズはA3版(二つ折りにしてA4 版)。「転職用」とは銘打っていませんが、学歴・職歴欄の行が多く、志望動機欄などはシンプルで転職用に使いやすいです。送付用に大型封筒が3枚付いているのも便利です。

「コクヨ 履歴書 A4(A3二つ折り) 大型封筒3枚付 3セット シン-5JNX3

・A4(A3二つ折り)
・学歴・職歴欄の行が多く転職者が使いやすい
・志望動機欄は必要かつ十分なスペース
・趣味や特技欄はなく、無駄がない
・書き損じをしても安心な4枚セット
・大型封筒3枚付きで送付に便利
・しっかりした紙質
・メールアドレス欄はないので、他の連絡先欄に自分で書くなどすると良い

◆履歴書は手書きか、PC作成か

ウェブに掲載されている履歴書フォームを使う場合、出力して手書きをすることもできますし、直接ワードファイルなどで入力できるものもあります。

手書きが良いのか、PCで作成したほうが良いのか、迷われると思います。私が相談したハローワークの方は、今でも手書きが主流と言っていました。そのため、私の住む地域ではその方が良いのかなぁ、と手書きにしました。

が、転職マニュアルを読んだり、ウェブ応募も増えていることを考えると、応募先からの指定がない限り、履歴書は手書きでもPC作成でもどちらでも良いようです。

ただ、PCで入力する場合は、カバーレター(送付状)を手書きにするなど、工夫すると差別化できるでしょう。

また、手書きの場合は、突然ボールペンで清書しないで鉛筆で薄く下書きをしてからにしましょう。修正液は使わないこと。訂正印もあまり良い印象ではありません。間違えないように書くために、必ず鉛筆で下書きをして、それをボールペンでなぞるようにしましょう。

◆履歴書の写真はどこで撮るか

履歴書に貼付する写真は、写真館で撮るのがベストです。ボックス型のスピード写真は絶対NG。また、写真館といっても、簡単な撮影設備のところはイマイチだなぁと思います。

40代になると、若さでカバーできない分もありますが、写真館で撮ってもらうと写真の出来上がりが全然違います。少々値段は張りますが、仕上がりに大きな差があるので、ここぞという転職活動に使う写真ですから、印象を良くするためにも是非写真館で撮ってもらうことをおすすめします。

◆学歴、職歴、取得資格等欄記入で気を付けること

学歴も職歴も、必ず正確な年を書きましょう。職歴は、職務経歴書にも書きますから、履歴書にはシンプルに、いつ入社して、いつ退社したのかを書けばOKです。ただし、退職理由は「自己都合により退社」「会社事業閉鎖により退社」など書きました。

◆志望動機欄で気を付けること

自己PRとかねて、応募する企業で何故働きたいのか、何ができるのか、「御社に貢献できます、したいです」というスタンスで書きました。

「志望動機」であっても、自己PRの場です。応募先に、自分がどんな人なのかをアピールして、ぜひ会いたいと思ってもらえる志望動機&自己PRを心がけましょう。

2.職務経歴書

職務経歴書は、提出必須ではない場合でも必ず提出しましょう。職務経歴書こそ、あなたが何をしてきて、どんなことができるのか、入社後は何ができるのか、どんなことを志望しているかをアピールできるものだからです。

職務経歴書を書く際には、下記に気をつけました。

◆分量

A4・2枚にまとめる。

◆盛り込む項目

下記3点を必ず盛り込む。

①職務要約
②職務詳細
③自己PR(志望先で生かせるスキルや経験を盛り込みます)

なお参考にした30代40代本気の転職 完全対策ガイドでは、下記を盛り込むようにアドバイスしています。

40代の職務経歴書オススメの構成

①職務要約
②職務詳細
③志望企業で生かせるスキル・経験
④自己PR
⑤特記事項 ※転職回数の多さやブランクなどネガティブ要素や特殊事情をフォローする時に設置

◆実際に作成した職務経歴書のフォーム

上記を踏まえて、こんな形で作成しました。個人情報のため具体的なことは書いていませんが、形として参考になればと思います。

このフォームを使いたい方は、下記リンクからワードファイルでダウンロードできます。自由に加工できますので、ご活用くださいね。

⇒ 職務経歴書フォーム

また、30代40代本気の転職 完全対策ガイドには、

  • 前職退職後ブランクが長い人
  • 転職回数が多い人
  • 一定期間働いていない期間がある人
  • 親の介護により離職期間が長くなった人
  • リストラで退職を余儀なくされた人
  • 営業職に就いている(いた)人
  • 店舗販売職に就いている(いた)人
  • 事務職に就いている(いた)人
  • システムエンジニア(SE)職に就いている(いた)人

など、様々なパターンの職務経歴書の書き方が解説されています。職務経歴書の書き方が分からない人や、なかなか書類選考に通らない人は、ぜひチェックしてみて下さい。

⇒ 30代40代本気の転職 完全対策ガイド

3.カバーレター(送付状)

応募書類は、郵送することが多いと思います。事前に電話で応募することを連絡してあったとしても、カバーレター(送付状)は必ずつけましょう。

私は、カバーレター(送付状)はPCで作成しました。手書きでもPCでもどちらでも良いようですが、便箋にするとサイズがそろわなくなるので、PCが良いのではと思います。

私が書いたのは、下記のようなものです。

 

45歳で転職4回目、書類選考通過率70%の応募書類の書き方 まとめ

40代の転職での書類選考通過率は30%とも10%とも言われるほど、簡単ではないものです。とはいえ、ポイントを押さえれば必ず書類通過をして、面接まで進むことができます。

40代の転職。書類選考通過率を上げる履歴書、職務経歴書作成のポイント

◆履歴書
・転職者が使いやすいフォームにすること
・手書きでもPCでも良い
・写真は写真館で撮る
・学歴や職歴に書く年は正確に
・手書きの場合は、必ず鉛筆で下書きをしてから

◆職務経歴書
・提出を求められていなくても必ず提出すること
・分量はA4で2枚におさめる
・職務要約、職務詳細、志望
企業で生かせるスキル・経験、自己PRを盛り込む

◆カバーレター(送付状)
・送付することを事前に伝えてあっても必ずつけよう

40代の転職は、今ではもう全然普通のこと。とはいえ、30代までと比べると、なかなか決まりづらいというのも実際のところ。まずは、書類選考を突破できる応募書類作成に挑戦していきましょう。

あなたが志望先企業の書類選考突破率を上げて、希望の転職を叶えられますようにとお祈りしています!

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絶対行くべき!40代の転職なら中高年就職支援機関~東京しごとセンターミドルコーナーなど

自分らしく働きたい40代におすすめの転職サイト・転職エージェント5選

はたらいく ※リクルートが運営する地域密着型で、職場環境や人間関係等の仕事観から検索できる機能がある転職サイト。自分らしく働きたい40代におすすめ。

シゴト.in ※大手求人情報サイトからハローワークまで、様々な業種、職種、エリアの求人情報が探せます。まずはこちらに登録して気になるところは応募してみましょう。

キャリコネ ※求人情報のほか、企業の口コミが登録されています。無料登録で口コミや面接体験レポートも読め、利用価値大。

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