40代転職組「転職失敗?辞めるべき?」悩んだ時思い出したい5つのこと

就職氷河期世代(ロスジェネ世代)の40代への就職支援策が話題になっています。この世代は、バブル崩壊後に社会に出ることになり、就職にとても苦労した世代。やっと仕事にありついても、非正規だったり、合わない仕事だったりして離職を余儀なくされ、十分なキャリアを積むことが難しかった世代です。

私もドンピシャこの世代です。私の場合は、離婚や地方Uターン、リストラなど、その他の事情もあり、9年以上も合わない仕事を続けてメンタルをやられる寸前までに追い詰められてしまいました。

その結果、自分を見失い自暴自棄に近い形で離職、4か月の無職期間を経て、まさかの学生時代に憧れた仕事(でも、大学卒業時にその仕事には就けなかった)に再就職し、今に至っています。

やりたかった仕事とは言え、45歳未経験での再就職。給与は下がりましたし、未経験業界なので、かなりの覚悟は必要でした。

それでも、転職してから、元気に生き延びています。それまでの合わない仕事ではなく、やりたかった仕事なので、毎日発見が大きく楽しくてたまらないほど。給与減とは言え「定年退職までがんばるぞー!!」と思える仕事との出会いには感謝しかありません。

そんなふうに思っている私ですが、やはり、40代転職者として不安がなかったわけではありません。何故って、ある転職情報サイトによると、40代転職者のうち一定数が、入社後半年程度で離職を考えると読んだからです。

確かに、40代での転職は、それまでの会社とのギャップ、企業文化になじめない、周りとなじめない、思った仕事と違ったなど、それなりに経験があり、年齢的にも高くなっている分、適応力の面で難しい場合があります。

でも、私達40代は、それも見越したうえで、敢えて転職しているんです!少なくとも、前職を辞めたということは、リストラや会社の倒産など会社都合もあると思いますが、自己都合の場合は、退職したほうがハッピーだと思うから辞めているはずです。

だったら、前職の時よりもハッピーになりましょうよ。ハッピーになるためなら、入社当初に多少のギャップがあったり、生活を変えたりしなければならないことがあったとしても、がんばれると思えませんか?

私も、それなりのギャップはありましたが、がんばっていますよ。

そこでここでは、40代でせっかく転職した後に、「転職失敗かも。。」と思ってしまったあなたに伝えたい、仕事を長続きさせるために大切な5つのことを書きたいと思います。

1.上司や同僚が年下でもリスペクトする。ともかく職場の人と仲良くする!

まず一つ目。

40代での転職の場合、管理職やエグゼクティブクラスでの転職なら事情は違うかもしれませんが、そうではない場合、上司や同僚が年下である場合はいくらでもあります。

そんな場合、年下の上司や同僚をリスペクトして、頭を下げて仕事を教えてもらいましょう。そして、職場の方とは仲良くしましょう。

私は、未経験職種への転職でしたから、上司も同僚も殆ど年下でした。

でも、未経験なんだから仕方がありません。年下の上司に敬語を使い、年下の同僚に仕事を教えてもらいました。幸い、人間的にマナーの良い方ばかりの職場なので、上司や同僚も敬語を使ってくれるので、そこは本当に助かっています。

でももし、明らかに目下の人に話す言葉で話されてもムっとしないこと。だって、職場では、年齢じゃなくて職位で上下関係が決まるのですから。ですから、職場でうまくやっていくには、上司が年下でも、先輩同僚が年下でも、リスペクトすること。

それから、仲良くすること。同僚と仲良くしてコミュニケーションをよくすれば、職場の事情にも明るくなりますし、仕事を早く覚えることができます。

自分から壁を作らないこと。自分の方が年上なのに、下の職位になっちゃって。。なんていじけないこと!

だいたい、職場での職位が下だからって、あなたの人間的な価値は変わらないのですよ。年齢が全てではありませんが、年齢なりに重ねてきたあなたの経験は、時に年下の上司や同僚よりも、「機転の利かせ方」とか「応用力」や「度量」みたいなところで、プラスに働くことだってあるのです。

だから、転職先で、上司や同僚が年下でも、あなたの価値が下がったなんて思わないで。いじけないで、堂々と、新しい仕事を覚え、がんばっていきましょう。

2.「年収ダウン=あなたの人としての価値ダウン」ではない!もらう給与に合わせて生活設計を見直せばよい

40代転職の場合、給与が上がるケースと下がるケースに二分されるようです。

あなたは、いかがでしたか?

私は、未経験職種だったので下がりました。前職が高かったということもありますが、結構下がりました。さらにシングルマザーという一家の大黒柱でありながら、これから教育費のかかる中高生の子供達を抱えて、収入が下がったことは、それなりに痛手ではありました。

それでも、合わない仕事でメンタルを壊すよりは、好きな仕事を生き生きとするほうがずっと幸せです。ここは、給与ダウンを補っても余りあるほどの成功です。

ただ、給与が下がったのだから、これまでとはお金の使い方を変える必要がありました。スマホを格安SIMに変えたり、家計管理について勉強したり、家計簿をつけ始めたり、スーパーでの買い物は子育て世代向けの割引がある日に行くようにしたり、本は市立図書館で借りるようにしたり。クレジットカードを使うと、つい使い過ぎになるので、基本的には現金で支払ってお金の出入りをシンプルにしたり。

そうしたところ、案外楽しく暮らせるもので、何とかやっていけています。

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給与ダウンの転職の場合、自分の価値が下がったと思って、精神的にもちょっと落ち込むこともあるかしれません。

確かに、給与はわかりやすい価値基準ですから、「年収ダウン=自分の市場価値ダウン」と思ってしまうのもわかります。でも、最低限生活していける給与であれば、前職よりも例えば仕事内容とか、職場までの距離とか、転勤の有無などの、クオリティ・オブ・ライフ面が充実していれば、それだけで大成功ですよ。

給与を下げることができないことにこだわって、きつい仕事や自分に合わない仕事を続けて心や体を壊すよりは、多少年収が下がっても、自分が生き生きと笑顔で過ごせる仕事に変わった方が、人間としてはずっとずっと幸せです。

これは、未就学児の子供がいるシングルマザーでありながら、県外異動や突然の長期出張を命ぜられたり、朝6時半過ぎに家を出なければならない拠点に異動になったり、現場では自分の適性に合わない仕事を9年も続けて、時に、残業のため連日帰宅が21時を過ぎて子供達とロクに会話もできずに、メンタルを壊す寸前まで行ってしまった私が、今、仕事が合わずに転職すべきか悩んでいるあなたに一番伝えたいことです。

年収ダウンは、あなたの価値ダウンではありません。

ただし、年収ダウンによる、生活レベルや家計の見直しは必要です。入ってくる収入に見合った暮らしをしていきましょう。

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3.今に集中、今に感謝。前はこうだったのに、とか言わない、思わない

40代での転職の場合、経験がある分、以前と比べがちです。

でも、今のあなたは、今のあなたの環境の中で居場所を見つけ、自分の立ち位置をしっかり持ち、目の前の仕事をこなしていくことの方が、ずっと大切です。

だって、過ぎたことは帰ってこないのですから。今を大事にすることが一番です。

「前の職場では」なんて、同僚の前では言わないほうが良いです。自分で思ったとしても、口に出すと、周りからは好意的にみられるばかりではないでしょう。むしろ、煙たがられると思います。

それよりは、「今」に慣れること。「今」を肯定すること。

「住めば都」という言葉があります。最初違和感を感じても、慣れれば大したことではありません。

また、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあります。転職したら、あなたは、前を引きずるのではなくて、一刻も早く、転職先の職場に慣れ、転職先の職場の人たちと仲良くして、仕事を覚え、その職場の人になることです。

そうすることで、そのなかでの楽しみや、喜びも増えていくものです。同僚とも親しくなれば、世界も広がっていきます。

40代で転職し、新天地に行っただけであなたは、素晴らしいのです。「前はこうだったのに」なんて言わずに、進んでいきましょう。

4.3日、1週間。1か月。3か月。半年。1年。。 節目ごとに続けた自分を褒めよう!

中途入社の場合、即戦力としての採用が殆どですから、改まった研修などはないかもしれません。いきなり現場に放り込まれて、お客さんのところに行ったり、OJTとしていきなり実践だったり。

そういうこともあるのが中途入社です。

だからこそ、自分自身で、節目を大事にしましょう。「3日たった」「1週間たった」「1か月たった」。或いは、「初めて給料をもらった」など。

そして、その節目に、自分を褒めましょう

バカバカしいことですか?いい大人が、自分で自分を褒めるなんて。

いや、そんなことないですよ。人間は、何歳になっても自分が役に立っていると思う「自己効用感」とか「自己肯定感」は大切です。

職場で、節目ごとにレビューをしてくれたり、試用期間を設けてくれたりすれば、それを活用するのもおすすめです。メンターがいないなば、上司にメンターになってもらうことも良いでしょう。たとえば「今週が終わると3か月終わるんです」とアピールして面談をしてもらったり。

私の場合は、試用期間が2か月で、1か月たった時と2か月たった時に、上司との面談がありました。試用期間が明ける2か月目の時は、「2か月たちますが、どうですか?続けていただけますか?」と言われたのには、びっくりしました。だって、私はもちろん続ける気持ち満々で、試用期間が明けるのが待ち遠しく、面談の時に「もう来なくても良いです」なんて言われたら大変。。と思うほどだったからです。

この時に、この職場が、雇用側の一方的な押し付けではなく、労働者としての意見も聞いてくれる職場だということを改めて感じて、良い転職をしたと感謝したものです。

私は、これまでに転職を4回していますが、こんなふうに温かく丁寧な面談をしてくれたのは、今の職場だけです。ですから、全ての職場がこのような節目での面談をしてくれるとは限りません。

あなたの転職先がそういうケアをしてくれないとしても、落ち込む必要はありません。自分で節目ごとに、自分を褒めれば良いのです。私も、試用期間が明けた後も、自分で節目を作っては自分を褒めていますよ。だって、自分の人生ですからね。自分をハッピーにできるのは、自分だけですから。

自分を褒めることで、誰かに迷惑が掛かるわけでもないんだし。あなたも、敢えて仕事を続けている自分を褒めて、さらに続けるモチベーションにしていくことをおすすめします。

5.投げ出さない。辞めない。 負けずにいこう。

最後に、40代で転職後に仕事を長続きさせるときのポイントは、ともかく「投げ出さない」「辞めない」ことです。

転職が決まった時のことを、思い出してみましょう。

40代のあなたは、おそらくこの転職を決めるために、相当の努力をしていると思います。40代の転職が一般的になっている今とはいえ、やはり、20代や30代に比べれば、40代の転職は非常に厳しいです。

何十社も、場合によっては100社以上も、履歴書を送って、やっと面接にこぎつけたのは数社だった、と言う人の話もよく聞きます。すぐ決まると思ったのになかなか決まらず、半年とか1年経って、貯金も底をつきそうになった頃にやっと内定をもらったという話も、よく聞きます。

面接に行っても落ち続けて、落ち込む時があったかもしれません。

大変な転職活動を潜り抜けてきたことと思います。

そんな中、せっかく出会った仕事です。多少のギャップや、目をつむるべきところなどはあるかもしれません。でも、それがどうしても耐えがたいものではない限り、ともかく「続ける」ことを最優先にしましょう。

40代の転職が厳しいのは、あなた自身が身をもって知っているはずです。せっかく出会った仕事です。続けましょう。

勤める限り、全てが100%の仕事は、なかなかないです。でも、あなた自身、今の仕事を選んだ時に、どこかで折り合いをつけて、今ある選択肢の中では一番良いという判断をして、決めているはずです。続けていれば、仕事も面白くなってきますし、職場のこともわかってきたり、同僚とも気心が知れて、楽しいこともあるはずです。

生きている限り、どこかで折り合いをつけてその中で満足を探していくことが、幸せをつかむ近道だと思います。

負けなければ大成功なんです。ともかく、余程のことがないかぎり「辞めない」。そう肝に銘じて、1日、3日、1週間、1か月。。。とがんばっていきましょう。

まとめ

今回は、40代転職組のあなたが「転職、失敗?。。辞めるべきか?」悩んだ時に気を付けたい5つのことをご紹介しました。

仕事もご縁です。ご縁に感謝して、今に感謝して、ハッピーに仕事をしていきたいですね。あなたの参考になれば嬉しいです。

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