40代が転職先で失敗せずうまくやるために心がけたい7つのこと

40代で転職をした場合、せっかく転職に成功しても、その後職場にうまく溶け込むことができずに短い期間で離職してしまう話を聞くことがあります。

そうなると、40代の就職活動はさらに厳しくなってしまいます。なぜなら、ただでさえ若い人よりは不利な転職市場で、短い職歴が追加されることで「また辞めてしまうのではないか」という色眼鏡で見られることがあるからです。

そうならないためにも、せっかく40代という年齢で成功した転職先の職場で、長く、有意義に過ごすために心がけたい7つのことをご紹介します。

1.年下の上司や同僚をリスペクトしよう

40代で転職をすると、上司も同僚も年下ばかりということがあります。特に、未経験の職種に挑戦した場合などは、そうでしょう。

そんな時、年下の上司でも素直に従うのは当たり前のこととして、年下の同僚にも頭を下げて仕事を教えてもらいましょう。

もしかしたら、一般的な仕事力、例えばPCスキルやプレゼンスキルなどは、あなたの方が社会人経験が長い分、長けているかもしれません。

でも、職場において、あなたは、年下の同僚の後輩です。ですから、「自分の方が知っている」等思ったり態度に出したりせずに、素直に教えを乞うようにしましょう。そして、教えてもらえることは、感謝して教えてもらうようにしましょう。

「この方法の方が効率が良いんだけどな。。」と思っても、まずはぐっとこらえて。教えてもらったことをリスペクトして、慣れてから、新しい提案をしたり、あなたがやり易いように変えていくのが良いと思います。

ただ、職場の雰囲気にもよると思いますが、もっと革新的な発想を求めている会社や、自由闊達な雰囲気の会社ならば、もしかしたら、最初の頃から自由に意見を言うことはできるかもしれません。

それでも、先輩方のこれまでの仕事にはリスペクトを。相手も人間ですから、いきなり否定されたらカチンときます。リスペクトしながらも、こんな方法はどうでしょう。。という形で持っていくなど、ソフトに提案するのが良いでしょう。

2.職場では、上司にも同僚にも敬語を使おう

職場では、言葉遣いにも気を付けて、必ず敬語を使うようにしましょう。

上司にはもちろんのこと、同僚が年下の場合でも、タメ口はやめたほうが良いです。

自分以外の皆が年齢関係なくワイワイとタメ口で話しているような場でも、慣れるまでは敬語が無難です。自分は親しくしているつもりでも、相手によっては「生意気」と捉えることがあるからです。

これは、私自身の反省でもあります。

私は、45歳で未経験の職種に転職しました。上司も、直属の先輩も、同僚も、みな年下で、課の中に私よりも年上の人は1人しかいませんでした。

中には20代の同僚もいました。ですから、上司や直属の先輩は敬語を使っていましたが、うっかり、他の同僚にはタメ口が出ていたこともあったようです。気を付けていても、気持ちの中で「年下だ」と思っていたのでしょう。

そのために、本人とギクシャクするということはなかったのですが、ある時、別の同僚の方から「『職場年齢』という考え方もあるから、『なぜタメ口なんだ』と思っている人もいる」と教えてもらい、反省したのでした。

その人が言ってくれなければ、その後もタメ口を続け、気付いたら嫌われて仕事を教えてもらえなくなっていた、なんてことになっていたかもしれません。あの時言ってもらって本当に良かったと思います。

ですから、あなたも、親しいつもりでタメ口を使っても、相手によっては「生意気」と取られる可能性があることを考慮して、年下の同僚にも、全員に通常の敬語を使うことをおすすめします。

確かに、職場によっては、カジュアルな職場もあるでしょうから、時と場合によります。でも、一般的な日本の企業であれば、敬語で通すのが無難でしょう。

3.仕事を覚えよう

当たり前のことですが、仕事を覚えましょう。
がんばって覚えましょう!

40代になると、確かに20代や30代よりも、適応力も記憶力も瞬発力も劣ってきます。これは、比べれば仕方のないこと。。(苦笑)

でも、40代だから覚えられない。。覚えが悪い。。なんて言っていないで、がんばって覚えましょう。

方法としては、「メモを取ってマニュアル化する」ことをおすすめします。

私は、教えてもらったことは、全てノートにメモを取りました。そして、ワードファイルにまとめ、自分ひとりでも再現できるようにしました。

実はこの方法は、20代の頃に新卒で入った会社で叩きこまれたことです。当時の職場では「マニュアルを作れ」とよく言われました。そこで、自分の仕事を、マニュアルを作るつもりでメモを取り、PCでまとめていって、いつでも高い品質で再現できることを心がけました。

実はこの「仕事の手順をメモに取り、紙に落として(PCデータ化して)マニュアル化する」ことは、私自身が4度の転職で5社を経験してみて、良いと分かっていながらも、やっている人は少数派だということに気づきました。

仕事を覚えるのは「やってみることだ!何度も繰り返して覚えるんだ」という人もいます。でも、それだけでは非効率です。やりながら、やり方をメモして、まとめて、一人でアウトプットできるようにするのです。そして、引き継いだ時に誰でもできるようにマニュアル化するのです。

最初は面倒ですが、仕事を覚えることもできますし、誰かに引き継ぐことになったときにスムーズに引き継ぎもできますし、おすすめです。

私は、45歳で転職した際、口頭で仕事を教えてもらうことが多かったのですが、少しずつ紙に落としていきました。ある時、先輩にそのメモをワードでまとめて渡したところ、「助かります!私もいつも思い出しながらやっていたので」と逆に感謝されりもしました。

40代は、記憶力や適応力が20代や30代と比べて劣る分、長い社会人経験という、20代や30代にないチカラもあります。「覚えられない。。」と嘆いて弱気になるのではなく、「頭で覚えられなくても、紙(またはPC)が覚えてくれる」と開き直ってがんばりましょう!

4.職場の習慣になじもう

職場には、その職場独特の雰囲気があったり、習慣があったりします。

例えばお茶の時間が決まっていたり、女性職員だけ水回りの当番があったり、泊りの忘年会があったり。。

その習慣に疑問を感じたり、違和感を感じて馴染めないと、いつまでたっても職場になじむことができずに苦労します。

若い人ならば、「そんなもんかな」と受け入れられるものでも、40代にもなると、いくつか職場を経験している分「これっておかしい。そんなの変」と思うこともあるでしょう。

でも、そこは、我慢、我慢。パワハラやセクハラなど、社会的な問題でない限り、流しましょう。

そんな「ちょっと変。。??」な習慣に違和感を感じて馴染めないことよりも、40代のあなたが、転職に成功して、新天地を見つけたことの方がずっとすごいんです。

40代の転職は、以前よりずっと多くなったとはいえ、やはり20代や30代と比べれば、40代は転職市場では圧倒的に不利です。そんな不利な転職市場で、あなたは内定という切り札をゲットできたのですよ。それって本当にすごいこと。

ですから、転職先で感じる習慣の違いなんて、ちっぽけなこと。「なるほどな~!」と受け入れて、職場に溶け込んでいきましょう。

5.趣味など仕事以外で夢中になれることを見つけよう

40代の転職では、一般的な出世街道には乗れないことも少なくありません。

定年退職まで10年~20年。その間に、管理職になれるかどうかは、その人の能力だけでなく、職場環境にもよりますし、未経験で入職した場合には、最初から職位が上がることを目標にすると、辛くなることもあるかしれません。

いくら、それまでの社会人経験があると自分で思っても、職場でそれが通用するとは限りません。ですから、転職後に会社員としての出世を望んでがんばってしまうと、空回りして自分だけ疲れてしまうことになりかねません。

ですから、会社の中で頑張るのももちろん大切ですが、同時に仕事以外に夢中になれることを持つことをおすすめします。

趣味でもいいですし、資格取得のための勉強などでも良いでしょう会社の中だけに目を向けるよりも、もっと外に目を向けて、人間としての幅を広げていくことを意識したほうが良いです。

自分が心の底から楽しめて、年齢や職位など関係なく夢中になり、その趣味などを通して出会う人たちと交流していくことで、会社で感じているモヤモヤしたことがリフレッシュできることもあります。

仕事の成果ばかり追いかける人生ではなく、仕事も趣味も、資格取得などの勉強も、全部ひっくるめてたった一人の自分のオリジナルな人生を作っていこう、楽しんでいこう、という気持ちで過ごしていきましょう。

5.家族や友達との時間を楽しもう

あなたには、自分の家、家族と過ごす時間、気の置けない友達と過ごす時間など、仕事とは切り離したところでくつろげる場がありますか?

そういう場があれば、その場を大切にしてください。

40代での転職は、やはりストレスもあります。

慣れない仕事、新しい人間関係、これまでと違う通勤時間や勤務場所。特に離職期間が長かったり、リストラや病気など不本意な理由で退職した後の転職の場合等は、これまでの仕事を比べてしまうこともあるかもしれません。

それは当然のこと。

だから、過去を振り返ってくよくよするよりは、今を楽しむこと。その中で、家族や友達等、転職とは無関係にあなたのサポートとなってくれる存在があるならば、これまで以上に大切にして、その人たちとの時間を楽しみましょう。

どんな仕事をしていても、自分を受け入れてくれる存在があること、居場所があることは、すごくありがたいことですから。

6.悩んでしまったらカウンセラーに相談して元気をチャージしよう

40代で転職した職場で、なじめずに悩んでしまった場合、すぐにまた退職して転職しようと考えるのは危険です。

40代の転職は、以前より多くなったとはいえ、やはり、20代や30代と比べれば、応募できる求人数も減りますし、成功する可能性も低くなります。そんななか、あなたは、内定を勝ち取り、転職できたのです。

ですから、簡単にその仕事を手放してはいけません。

初めてのことは、誰にとっても大変なもの。
新しい人間関係は、誰にとっても難しいもの。
仕事を覚えることも、職場になじむことも、一朝一夕でできることではありません。

ですから、焦る必要はありません。ともかく、できるだけ長く続けることを目標に毎日の仕事をこなしていくことが大切です。

ただ、ストレスをためることは良くありません。ちょっとしたストレスや悩みは、家族や気心の知れた友達に聞いてもらったり、趣味に打ち込むことで気持ちをリフレッシュしたりして解決することができるでしょう。

でも、もし、家族や友達に話すと負担があるし、余計に心配をかけてしまうと思う時は、心理カウンセラーに相談してみることもおすすめです。

カウンセラーというと敷居が高い感じがしますが、電話で相談できるカウンセラーや土日も対応してくれるカウンセラーもいます。心理学のプロですから、心の状況を客観的に見てくれて、自分の抱えている問題の原因や解決法がクリアになることもあります。

私は、仕事関係のほか家族関係でも心理カウンセラーに悩みを聞いてもらうことがあります。自分ひとりで悩んでいても思考が堂々巡りをしてしまいますが、聞いてもらって、客観的なアドバイスを少しでももらえると、心の持ち直し方の糸口がつかめてすっきりしたり、良いリフレッシュになっています。

実は、私は心理カウンセラーに相談する前、どうにもならない悩みがあるとき、電話占いや行政の無料電話相談に話すことがありました。でも、電話占いは勘でしかないので根拠がありませんし、無料電話相談は手軽ですが、プロのカウンセラーではないので、あまり建設的なアドバイスがもらえなかったリしました。

そこで、思い切って心理カウンセラーのカウンセラーを受けたところ、自分の心のありようを客観的にとらえてもらえ解決の糸口となるような問いを問いかけてもらったおかげで、「前進」することができました。

もし、あなたも心理カウンセラーに話を聞いてもらいたいと思ったら、自分に合った心理カウンセラーを探して、カウンセリングを受けてみるといいかもしれません。

以下に、おすすめの電話相談OKのカウンセラーをご紹介します。ご参考になさってください。

仕事関係の悩みにおすすめの電話カウンセラー

【オンラインカウンセリングのcotree】
100名近いカウンセラーが所属し、1万人以上の会員がいる、オンラインカウンセリングのプラットフォーム。プロフィールや資格からカウンセラーを探したり、質問に答えるだけでマッチするカウンセラーを提案してもらうこともできます。
ビデオ/電話によるカウンセリングのほか、メール交換のカウンセリングもあります。カウンセリングを受けるのが初めての方や、話すのが苦手という方にもおすすめです。

寺子屋心理カウンセリングルーム
僧侶でもあるカウンセラーの羽鳥裕明先生によるカウンセリング。電話のほか、東京と群馬にカウンセリングルームがあり、直接会ってのカウンセリングもOKです。相談者の心に寄り添い、「聞くだけ」ではなく一歩踏み込んだ前向きなアドバイスと、お坊さんらしい穏やかさに支えられて前を向く勇気が貰えます。

まとめ ~「また離職。。」にならないで!40代の転職先では負けずに長く続けられれば大成功

40代で転職したとき、職場でうまくやり転職を成功させるために心がけたい下記の7つをご紹介しました。

1.年下の上司や同僚をリスペクトしよう
2.上司にも同僚にも敬語を使おう
3.仕事を覚えよう
4.職場の習慣になじもう
5.趣味など仕事以外で夢中になれることを見つけよう
6.家族や友達との時間を楽しもう
7.悩んでしまったらカウンセラーに相談して元気をチャージしよう

40代で転職に成功したあなたは、それだけで人生後半を力強く歩き始めたということ。

せっかく掴んだ新しい仕事のチャンスです。

ちょっとやそっとでへこたれず、年下の上司や同僚を敬い、仕事を覚え、職場に慣れ、新しい職場で一所懸命に仕事をして、人生を豊かにしていきましょう。

40代、がんばっていきましょう!

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