私が無職になったのは、45歳のとき。地方在住のシングルマザーです。
「家族のため」という名目で苦手な仕事を続けいていた時に、仕事で満足できないものだから数々の資格試験に挑戦していた時期があり、その時に取得した若干の文系資格は持っています。あとは、大学時代に取った教職。
ですから、資格を持っていなかったわけではないけれど、どの資格も、引く手あまたで絶対的に強いというほどの資格でもありません。また、転職回数は3回。どの会社も10年以上続いたところはなく、客観的に見たら、良い条件ではなかったと思います。
そんな私でも、1か月の活動期間で10社受験し、内定をいただくことができました。
一昔前は、40代での再就職は絶望的のようにいわれていましたが、今は空前の少子高齢化社会。ここ5年~10年の間に、45歳~50歳の転職者は大幅に増えていて、40代も転職市場では、全然現役なのです。
ですから、なかなか再就職が決まらないというあなたも、今の職場がブラックで何とかしたいというあなたも、諦めないで転職活動に挑戦してみてください。
今回は、40代の再就職活動について書いてみます。
40代、地方在住者の再就職活動は、複数の転職情報源を徹底活用すべし
一昔前までは、35歳以上になると転職は難しいというのが通説でした。
でも、今は空前の人出不足。70歳まで雇用延長をするような動きもある中、40代からの転職は今では普通になっています。ですから、だめだとあきらめずに、情報源をフル活用して転職情報を集め、挑戦していきましょう。
【オススメ記事】
40代、地方在住者の再就職活動は、ハローワークを徹底活用すべし
再就職情報を集めるのに、あなたは何を使っていますか?
ハローワーク、転職サイト?新聞の求人欄?新聞折込みチラシ?口コミとか紹介とか?
メジャーなのは、転職サイトかハローワークかな、と思います。が、地方の場合は、転職サイトはメインで使うよりは補助的に使うのが良いなぁという印象です。なぜなら、地方に住んでいるというのに、山ほど届くエージェントからの紹介は、東京など大都市が圧倒的に多かったからです。
ただし、どんな仕事があるのかという転職市場の動向を見るにはやはり、登録した方が良いと思います。また、経験や資格から自分の市場価値を計測してくれるサービスもありますので、自分の客観的価値を知ることができます。
また、サイトによっては、地域密着型の中小企業の情報が多いものもあります。そちらは、私も補助的にというよりは具体的な情報収集と応募でお世話になりました。
折込チラシもありますが、直接企業が出しているものなので、ブラックだったらなぁ。。とか、広告に書いてあることと実際が違ったらなぁ。。という不安があり、最初から選択肢には入れませんでした。
また、新聞の求人欄に至っては倍率が高いでしょうから、これまた対象外。これは、第二新卒とか、スペックが高い若い人が挑戦すべきだし、企業としてもそういう人の応募を狙っているものでしょう。
そこで、私が一番活用したのは、ハローワークの求人票です。ハローワークであれば、社会保険等の条件面で、法令違反をしている会社の掲載は一応ないはずです。また、会社によってはハローワークからの紹介状が必須のところもあります。私の場合はシングルマザーなので、シングルマザーを雇い入れると会社が助成金を申請できることがあり、その場合にはハローワークの紹介状があることが条件だったりします。
ですから、地方ではハローワークを徹底活用して求人情報を探すことをおすすめします。
ハローワークを徹底活用する方法としては、下記の方法があります。ぜひ活用してみてくださいね。
窓口担当者に相談して自分に合った求人を探す
ハローワークでは、基本的には自分でハローワークの情報端末で求人票を探します。
でも、うまく探せないこともあるので、求職相談窓口で相談をすると、条件を指定して一緒に探してくれます。
私は、最初に受けた会社はこのようにして窓口担当者が私の経歴を見て探してくれました。
履歴書や職務経歴書をチェックしてもらう
自分で書いた履歴書や職務経歴書がどう評価されるのかとか、相手に伝わる書き方をしているか、チェックをしてもらうことができます。
私は、職種に合わせて書いた職務経歴書や自己PRなどを見せて印象を教えてもらい手直しをしました。
適職診断テストを受ける
転職回数が多かったり、ブランクが長かったりする場合は、自分に何があっているのか分からなくなっていることがあります。そんなときは、適職診断テストを受けることができますので、活用すると良いと思います。
模擬面接でアドバイスをもらう
ハローワークによって、模擬面接をしてくれるところがあります。
私が通ったハローワークは、週に1度予約制で模擬面接を受けることができました。結構混みあっていて、私は予約をした日より前に本番面接が入ってしまったので結局受けなかったのですが、初めて転職する人や、ブランクが長かったり、久しぶりに転職する人などで、面接に自信がない人には人気があるサポートです。
職業訓練コースを受講する
意外に知られていないのが、失業中に公共職業訓練を受けることができる制度です。技術や資格を取得し、再就職に備えるのが目的なので、実践的だったり就職に有利な資格取得を目指すコースばかりです。
また、訓練のコースによっては学費が無料の他、訓練費として生活手当があるものもあります。
私の知り合いの40代後半のシングルマザーの女性は、前職が事務職だったのですが、これまでの事務職キャリアを生かす仕事が見つからず、フォークリフト訓練のコースを受講して、フォークリフトドライバーとしてのキャリアのスタートを目指しています。
40代と言っても、まだまだ若い!
60歳以降も現役で働くことがほとんどの時代です。もし、これまでのキャリアを生かした再就職先が見つからなかったリ、これまで何等かの資格を取る機会がなかった場合は、これを機に何か資格を取得して、新しい道へ進むことを検討しても良いのではと思います。
40代地方在住者の再就職活動でも、転職サイトに登録すべし
上で書きましたが、40代地方在住者の再就職活動には、ハローワークの徹底活用が有効です。
ただし、転職サイトにも登録はしたほうが良いです。
なぜならば、自分の市場価値が分かりますし、どんな仕事があるのかを知ることもできます。また、エージェントからの紹介メールも来ますし、自分のキャリアがどんなふうに評価されるのかを知るのには、もってこいです。
◆転職サイト登録ならまずはこちら◆
転職、求人情報ならリクルートの転職サイト
【リクナビNEXT】
また、具体的な応募先を見つけることももちろん可能です。大手企業の地方支社等の募集もありますし、多少遠くても通えるというならば、選択肢を広げる意味でも登録すべきです。
ただ、40代以上になると、実際のところ情報が限られるのも実情です。それを踏まえたうえで、40代での転職に対応した転職サイトに登録してみて下さい。
なお、転職サイトと一口に言っても、転職情報を得る「転職サイト」と、転職のサポートも受けられる「転職エージェント」の大きく二つがあります。
その他、派遣からの正社員を目指したり、地域密着型の民間転職情報サイトもありますので、なるべく視野を広く持って、沢山のサイトを見ることをおすすめします。
私も利用した地域密着型転職サイトはこちらです。
リクルートが運営する地域密着をテーマとした転職求人サイトです。リクルートは「リクナビNEXT」が有名ですが、「はたらいく」は、企業規模よりも「働き方」や「人間関係」を重視するスタイルを希望する方向け転職情報サイトです。そのため、 都道府県別に求人情報が掲載されており地元の中堅企業や優良中小企業の求人も多く掲載されています。ここでしか見つからない求人情報もあります。
転勤したくない、人間関係の良いところで働きたい、地元で仕事を探したいという方は、ぜひ「はたらいく」のサイトで求人情報を探して応募してみて下さい。応募はサイトから直接できて、サイトはすべて無料で利用できます。
40代の再就職活動は、これまでのキャリアの棚卸と新しい可能性の両方を探るべし
40代ともなると、これまでにずっと仕事を続けていたならば、それなりのキャリアを積んでいると思います。
たとえ、転職歴が多いとしても、派遣や期間雇用が多いとしても、無駄に20年以上を過ごしてきたわけではないと思います。一般的には、40代にもなれば、その経験を生かした再就職が望ましいでしょう。
でも、就職というのは、ある意味お見合いみたいなもので、「あなたのできる仕事」「あなたがやりたい仕事」「あなた自身のキャラクター」と、「企業のニーズやスキル、人物像」が合致したときに決まるものです。
ですから、あなたがいくら何かの経験や資格をアピールしても、企業にそのニーズがなければ就職は決まりません。逆に、あなたにとって未経験の職種だとしても、企業からしたら、あなたが持っているその他の経験等に魅力を感じることもあります。
ですから、基本線は、キャリアを生かした再就職の路線が良いと思いますが、それにこだわりすぎると、なかなか決まらないこともあります。
あなたの希望だけで決めつけずに、あなたのこれまでのキャリアの棚卸をして、人に説明できるようにしたうえで、キャリアを生かした職種の他、未経験でもOKという会社にも応募していくようにすることが良いかと思います。
私の場合は、これまで3回転職して、全部違う業界、違う職種だったので、採用側としては、なぜこんなに転職をしたのかというのが一番気になったようです。でも、離婚やリストラ、引越し等、人生の岐路が沢山あり、その中で生き抜いてきたために一見バラバラな業界、職種を経験してきたことを説明しました。その中で、自分としては、こういう理由でこの資格を取り、こういう理由でこの会社に入ったり辞めたりしたということを説明しました。
そして、いくつかの会社の面接を受けるうちに、自分がどのように評価されるのかが分かってきたので、経験した職種のほか、未経験の職種にも挑戦してみました。
最終的に内定をもらったのは、資格はあるけれど職務経験はない未経験の職種です。その仕事は、たまたまその資格がある人が辞めてしまって募集を始めたばかりのところに私が応募したために、他に応募者もなく、トントンと進み内定をいただきました。経験職種では、面接の手ごたえは良いものの不合格が続いたのに、未経験職種で決まるとは面白いものだなぁと思ったものです。
と同時に、45歳にもなって、未経験者の私を採用してくれた会社には、まさに「拾ってくれた!」という感謝でいっぱい(笑)失敗続きの私の人生でも、45歳になり、かつて憧れて断念した仕事に就くチャンスに巡り合えるなんて、なんてありがたいことなんだろうと日々過ごしています。
40代の再就職活動は、内定をもらうまで動き続けるべし
40代の再就職活動は、確かに厳しいです。30代までとは、全然違います。
今は、基本的には、長期的なキャリア形成を前提にするためなどの条件を付けない限り、募集時に年齢制限を設けてはいけないので、募集は沢山あります。でも、実際には企業側は、40代と30代の人が来れば、30代の人が欲しいのが本音でしょう。
ですから、ハローワークで求人票を探して、企業に電話を入れてもらって「応募できますよ」と言われて応募しても、なかなか決まらないと正直落ち込みます。
ハローワークの方のお話だと「今は40代でも全然大丈夫。正社員で転職活動に成功している人も沢山いるし、企業側も、40代なら応募はしていますよ。自信をもってがんばって」ということです。
確かに、若くはないけれど、一般的な定年年齢の60歳までは10年以上ありますしね。企業によっては、経験者を求めている会社も多いものです。
また、逆に私のような40代のシングルマザーは、「子供を育てなくちゃ」と一所懸命働くから、企業としては安心できるということを言われたこともあります。
自分が思うほど、世の中は厳しくないこともあります。いや確かに、40代の再就職活動は、30代の頃よりずっと厳しいなとは思いますけれど、自分が想像するより、良いこともあります。
ですから、40代の再就職活動は、とにかく「諦めないこと」です。内定をもらうまで、動き続けることです。
履歴書を送って面接を待つ間に、またハローワークへ行って求人票を探して紹介状を書いてもらう。そして、面接に行けたら、面接の結果を待つ前に、またハローワークへ行って紹介状を書いてもらって履歴書を送る。
家では、ネットで転職サイトの情報をチェックする。ハローワークとダブっているようならば、翌日ハローワークへ行って確認して紹介状を書いてもらう。
ともかく、決まるまで止まらないこと。確かに、止まりたくなる時もあるけれど、一息ついたら、また動きましょう。
ただ、色々な会社を受けるのは必要なことですが、応募資格があっても、この仕事はやりたくないな、とか、この会社はなんとなくピンとこない、というところは受けないほうが無難です。そういう勘も、動きながらついてくるものです。
ともなく、動かなければ始まりませんから、動いて、内定をもらうまで止まらない。それを目標に、がんばっていきましょう。
あなたが、今のあなたにとって一番良い就職先を見つけ、ご縁を結ぶことができますようにと祈っています。
求人ボックス
食べログや価格.comの株式会社カカクコムが運営している求人検索エンジンです。ハローワーク掲載の求人の他、転職サイトや転職エージェントに掲載されている求人情報を網羅的に検索することができます。「40代」などのキーワードや地域別などに分けて検索することができます。ここで検索して、掲載元を確認したうえで、ハローワークや転職サイトや転職エージェントに問い合わせるという使い方もできます。
Indeed
アメリカに本社がある世界最大の求人検索サイト運営会社 Indeed の日本法人 Indeed Japan株式会社が運営している求人検索エンジンです。こちらも、求人ボックスと同じように、網羅的に検索することができます。掲載元を確認したうえで、ハローワークや転職サイト、転職エージェントに問い合わせるという使い方がおすすめです。
ハローワークインターネットサービス
ハローワークの求人情報を、自宅にいながらインターネットで検索できるサービスです。また、公的職業訓練コースも検索できます。ただ、このサイトから紹介状を書いてもらうことはできないので、自宅で検索して、応募したい求人を見つけたら最寄りのハローワークへ行って紹介状を書いてもらうと良いでしょう。
自分らしく働きたい40代におすすめしたい転職サービス
求人情報検索サイトで幅広く情報を探しながらも、転職エージェントや転職サイトに登録すると、よりあなたにあった転職情報が集まってきます。
というのは、転職エージェントや転職サイトにあなたの情報や希望の条件を登録しておくと、あなたにあった新着求人情報などをメールで送ってくれるのです。
また、求人情報検索サイトは検索するのみですが、転職エージェントや転職サイトでは、書類作成や面接のアドバイス、自分の市場価値の評価、企業口コミなど、その他のサービスも充実しています。
利用は無料ですので、本気で転職活動に臨む場合は下記サービスには登録しておくことをおすすめします。
・リクルートエージェント ※業界最大級の情報量と実績がある転職エージェント。迷ったらまずはここに登録しましょう。
「MIIDAS(ミイダス)」 ※人材大手のインテリジェンスが運営する転職サイト。職務経歴や経験・スキル情報から自分の市場価値を診断できるサービスが秀逸です。意外な適職が見つかる可能性も。転職市場チェックのためにも登録すると良いです。
・キャリコネ ※求人情報のほか、企業の口コミが登録されています。無料登録で口コミや面接体験レポートも読め、利用価値大。
・はたらいく ※リクルートが運営する地域密着型で、職場環境や人間関係等の仕事観から検索できる機能がある転職サイト。自分らしく働きたい40代におすすめ。
・シゴト.in ※大手求人情報サイトからハローワークまで、様々な業種、職種、エリアの求人情報が探せます。まずはこちらに登録して気になるところは応募してみましょう。
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