失業給付の基本手当受給期間中に就職が決まると、受給していた基本手当はもらえなくなります。
「もらえるはずだった基本手当がもらえなくなるなら、早く就職が決まると損じゃない??」と思ったあなたへ。
そんなことないですよ!早く就職が決まるに越したことはありませんし、条件によっては、もらえるはずだった失業給付の残りがもらえるのですよ!
今回は、早く就職が決まった人がもらえる「再就職手当」についてご紹介します。ぜひチェックして、もらいそびれがないようにしましょう。
再就職手当とは? ~ハローワークからの就職祝い金のようなもの!
再就職手当は、雇用保険の失業給付(基本手当)をもらう条件を満たしている人が、早期に就職が決まった場合にもらえる一時金です。具体的には、失業給付の受給日数を3分の1以上残して就職が決まった人が、もらえるはずだった失業給付の7割程度の額をもらうことができます。
もえるはずの基本手当の満額がもらえるわけではないですが、本来額の7割程度が一時金でもらえるので、とてもありがたい制度です。
私の場合は、失業給付を受給申請して、待機している間に就職が決まったので、一度も基本手当をもらうことなく再就職手当だけを一時金で頂きました。
自己都合退職だったので、失業給付が実際に支給されるまで3か月待たなければならず資金的にも貯金を崩して生活していたので、この一時金は本当にありがたかったです。
あなたも、早めに再就職が決まった場合は再就職手当の支給申請条件を確認して、必ず申請しましょう。
再就職手当の支給要件 ~どんな人が再就職手当をもらえるの?
再就職手当をもらうには、下記の条件を全て満たしていることが必要です。
1)受給手続き後、7日間の待期期間終了後に就職したこと。
(ただし、待期期間中に仕事をした日や失業の認定を受けていない日については、待期期間に含まれない)
2)基本手当の支給日数が、所定給付日数の3分の1以上残っていること。
3)離職した前の会社やその会社と密接な関わりがない会社に再就職したこと。
4)自己都合などで退職し、待機期間がある人の場合、待期期間終了後1ヵ月間は、ハローワークか厚生労働省が許可した職業紹介事業者からの紹介で決定した再就職であること。
5)1年を超えて勤務することが確実であること。
6)原則として雇用保険の被保険者になっていること。
7)過去3年以内の就職について、再就職手当や常用就職支度手当の支給を受けたことがないこと。
8)受給資格決定(求職申込み)前から採用が内定していた会社に雇用されたものでないこと。
ざっくりまとめると、基本手当の受給申請をした人で、基本手当の支給残日数が3分の1以上あって、前の会社と関係のない会社に正社員として就職が決まった場合は、もらえる可能性が高いということです。
⇒ 詳細についてはハローワークインターネットサービス「再就職手当のご案内」をまたは厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」をご覧ください。
再就職手当の支給申請をしょう! ~申請は就職翌日から1か月以内!郵送でもOK!
あなたが再就職手当の支給条件を満たしているならば、さっそく支給申請の準備をして申請期限内に提出しましょう。
まず、必要な書類を確認しましょう。再就職手当の支給申請に必要な書類は下記の通りです。
①再就職手当支給申請書
②関連事業主に関する証明書
③雇用保険受給資格者証
④出勤簿など入社日から出勤したことが分かる書類
①「再就職手当支給申請書」と②「関連事業主に関する証明書」の用紙は、就職日の前日にハローワークへ行って就職することを伝えるともらえます。就職前にもらうようにしましょう。もし就職前にもらいそびれてしまった場合は、最寄りのハローワークにお問合せ下さい。
また、①「再就職手当支給申請書」と②「関連事業主に関する証明書」には、事業主に証明をしてもらう欄がありますので、就職した会社で書いてもらいましょう。
次に、提出期限について。
再就職手当支給申請は、就職した日の翌日から1か月以内に提出する必要があります。期限内に提出できるよう準備しましょう。
就職した日の翌日から1か月以内
提出方法については、ハローワークに直接持参する方法と、郵送があります。
就職後の提出になりますので、平日お仕事の場合は直接持参は難しいですよね。その場合は郵送提出で大丈夫です。ただし、郵送提出の場合は、配達の記録が残せるように、特定記録か簡易書留で送る必要がありますので注意しましょう。
私の場合は、簡易書留より特定記録の方が安いので特定記録で提出し、無事受理されました。
特定記録か簡易書留で送付すること。
無事提出ができたら、あとは、審査の結果と振込を待つのみです。
再就職手当は申請後、どれくらいでもらえるの?
再就職手当は、ハローワークで受理されてから審査を経て支給決定され、通知が届きます。
どれくらいの期間がかかるかは、厚生労働省ホームページに具体的に記載されていませんが、最寄りのハローワークに聞いてみたところ、再就職手当は、受理されてから1か月~1か月半ほどで支給されるそうです。
私の場合は、5月下旬に提出して7月半ばに振り込まれましたので、受理から1か月半ほどで銀行口座に振り込まれたことになります。ちなみに、支給決定通知が届く前に振り込まれていました(笑)
基本手当を全く受給しないほど早期に決まったので、それなりにまとまった額頂けて嬉しかったです。失業中も生活はつづきますし、保険料や税金など、会社員時代には給与天引きだった分も自分で支払っていましたので、再就職手当は、本当にありがたい手当です。
まとめ
今回は、再就職手当についてご紹介しました。
あなたも、早く就職を決めて再就職手当をもらうことができると良いなと思います。
なお、再就職手当でもらえるのは、原則「基本手当日額 × 支給残日数 × 70%」です。
さらに、再就職先での給与が前職よりも下がる場合は、6か月後に「就業促進定着手当」として最大で「基本手当日額 × 支給残日数 × 30%」がもらえることがあります。
「就業促進定着手当」が最大額まで支給されれば、「再就職手当」と合わせて、結果として基本手当が満額支給されるのと同じことですね。
転職後に給与がアップしていればもらえませんが、必ずしも給与アップの転職ではない場合も多いと思います。そんな方には、ありがたい手当です。こちらは、再就職後6か月継続勤務した後に支給申請ができます。
せっかく決めた転職です。給与ダウンの場合でも「就業促進定着手当」をもらうことをモチベーションに仕事を続けるのも良いと思いますよ!がんばりましょう。
【就業促進定着手当についてはこちらの記事がおすすめです】
早期の再就職を目指す40代におすすめの転職サイト
再就職手当は、失業給付の基本手当の受給期間を3分の1以上残して、早めに就職した場合にもらえるものです。ですから、早めに就職を決めたいですね。
40代の場合、若い人と同じような動き方での転職活動ではうまく行きません。40代は、40代の求人にも強い転職サイトや情報を利用して、早期の就職を目指しましょう。
・はたらいく ※リクルートが運営する地域密着型で、職場環境や人間関係等の仕事観から検索できる機能がある転職サイト。自分らしく働きたい40代におすすめ。
・シゴト.in ※大手求人情報サイトからハローワークまで、様々な業種、職種、エリアの求人情報が探せます。まずはこちらに登録して気になるところは応募してみましょう。
・リクナビNEXT ※迷ったらここ。圧倒的な求人数で、地域や職種を問わず求人情報が探せます。グッドポイント診断で自分の強みと弱みが分析できるのも利用価値大です。
・東京しごとセンター ミドルコーナー ※東京都が運営する30歳~54歳向けの就職サポートセンター。求人紹介、キャリアカウンセリングや就職活動サポートなど全て無料で受けられます。都内への就職を希望する人ならだれでも利用OK。
・リクルートエージェント ※業界最大級の情報量と実績がある転職エージェント。迷ったらまずはここに登録しましょう。
【こちらの記事もおすすめです】