台風で被災。日本学生支援機構の支援金、奨学金の緊急採用など

台風19号の被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。

台風による被害としては近年ないほどの大きな被害で、まだ全容が明らかになっていないほどのようです。令和天皇の即位パレードの延期など、様々な影響がでてきています。

そんな中、大学生や短大生、専門学校や高等専門学校生への奨学金の給付や貸与を行っている日本学生支援機構(JASSO)が、特別な支援金の支給や奨学金の採用をすることを決定しました。

被災された学生さんやそのご家族の方には、大きな助けとなることかと思います。こちらでご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

JASSO支援金

自然災害等により、住んでいる家が半壊以上の被害を受け、学生生活を続けることに支障がある学生や生徒が、一日も早く学生生活に復帰することを支援するための、給付金です。金額は10万円。返済する必要はありません

対象や申請方法は下記の通りです。

⽇本学⽣⽀援機構寄附⾦事業「JASSO ⽀援⾦」 の対象、申請方法

◆対象
  次の全てに該当する⼈。
(1)⽇本国内の⼤学、短期⼤学、⼤学院、⾼等専⾨学校、専修学校専⾨課程のうち、⽇本学⽣⽀援機構の奨学⾦貸与及び給付対象校・対象学科に在学中の学⽣等(外国⼈留学⽣を含む)。
(2)⾃然災害等の発⽣により、学⽣本⼈が現に通学のために居住する住宅に、半壊(半流出・半埋没及び半焼失を含む。)若しくは床上浸⽔以上の被害を受けた場合、⼜は⾃然災害等による危険な状態が発⽣し、⾃治体の避難勧告等による住居への⽴⼊禁⽌等が 1 か⽉以上継続した場合。
(3)学修に意欲があり、修業年限で学業を確実に修了できる⾒込みがあると学校⻑が認める学⽣等。

◆支給額
 10万円

◆支援金の申請と推薦
 JASSOが指定する申請書類により在学する学校を通じて申請し学校長に推薦をもらい、申請します。

※「JASSO支援金」は留学生も対象です。あなたが住んでいる家が、台風で半分以上こわれたり、ゆかが水にひたったとき、10万円がもらえます。学校に相談してください。

   ⇒ 詳細は「JASSO支援金」をご覧ください。

緊急採用奨学金

今回の台風で「災害救助法適用地域」に指定された地域に住む世帯の学生に対する貸与奨学金を緊急採用します。今回の被災により、家計が激変して奨学金を受けることを希望する場合、該当者全員の推薦が受け付けられます。

条件等は下記の通りです。

台風19号被害によるJASSOの緊急採用第一種奨学金(貸与型)

◆対象者
・災害救助法適用地域に居住する世帯で、当該の災害により家計が急変したことにより奨学金を希望される方。

⇒ 災害救助法適用地域

※災害救助法適用地域の近隣地域にあって、適用地域と同等の災害に遭った世帯の学生や、同地域に勤務し勤務先が被災した世帯の学生・生徒で同等の災害にかかったものについても申請できる場合があります。学校にご相談ください。

※このほか、学力基準と家計基準の条件があります。詳しくは、JASSOの緊急採用(第一種奨学金)をご覧ください。

◆申し込み先
現在在籍している学校で申し込みます。

◆採用時期
通年

⇒ 詳細はJASSO「緊急採用(第一種奨学金)をご覧ください。

奨学金の減額返還、返還期限の猶予

貸与された奨学金を返済している方が、災害により奨学金の返還が難しくなった場合、月々の返還金を減らしたり、返還を一時お休みしたりすることができます。

⇒ 詳しくはJASSO「返還が難しいとき」をご覧ください。

まとめ ~日本学生支援機構(JASSO)の支援金、奨学金で災害に負けず学業を続けよう

多くの人にとって、大学や短大、専門学校などは、社会に出るまでの最終段階の教育機関です。専門的な教育のため、学費もかかります。

そんな中、災害により家計が大きなダメージを受けると、学費や生活費の捻出が難しくなってしまうこともあると思います。そんな時に、「学校をやめる」という選択ではなく、支援金や奨学金を得て一時的に経済的なバックアップを受けながら勉強を続けて卒業する選択ができれば、将来の幅が大きく広がるでしょう。

被災された皆様は、今、本当に大変な時かと思います。でも、どうか負けないで。受けられる支援は何でも受けて、一日も早く、日常を取り戻し平和な毎日が送れるようになることをお祈りしています。

【こちらの記事もおすすめです】

台風で被災。雇用保険の災害特例、国民年金の免除など