何かと生きづらい。。私って毒親育ち?と思うあなたにおすすめしたい本2選

子どもを虐待して、精神的肉体的に追い詰める毒親。あるいは、そこまでわかりやすくなくても、過度に干渉したり、コントロールしたりして、子供を苦しませ続ける毒親。

こういう親に育てられた子供は、大人になっても生きづらさを感じて親の呪縛から逃れられずに苦労することが多いと言われます。

あなたはどうですか?いつも何だか不安で頑張っちゃう、異性との関係がうまくいかない、仕事が長続きしない、等の生きにくさを感じているなら、親との関係に原因があるかもしれません。

毒親育ちかも?と思うあなたにまずはじめに伝えたいこと

私自身は、毒親育ちです。うちは、目に見える虐待はありませんでしたが、親による過干渉、過度のコントロールが原因で、「親の言うことは絶対、お前はダメな子」と刷り込まれてきたために、自己肯定感が低く、不安定なまま大人になりました。

中学時代はいじめに遭い、大学時代は自分自身が分からなくなりカウンセラーのお世話になりました。大人になってからはDVと不貞による離婚、職場でのパワハラ、リストラ、挙句、親が満足しているという理由で苦手な仕事を9年も続け、精神的に追い詰められるなど、かなりハードモードな人生を歩んできました。

そんな私ですが、今は毒親からの呪縛を脱却しつつあります。自分で選んだ仕事を楽しみ、日々自分の人生を取り戻しています。

もし、あなたが、人生のつまづきは親との関係があるかもしれない、と思っているならば、勇気を出して親との関係を見つめなおし、もし子供時代に親から人格を破壊されるような育てられ方をしているとしたら、その呪縛から逃れる方法を探してください。

ただ、私もそうでしたが、考えすぎると、ちょっと重くなってしまうのですよね。やっぱ、このままで仕方ない。。と諦めてしまいそうになったり。「親も悪気があったわけじゃないし」なんてグラついちゃったり。

でもね、毒親育ちのあなたに、私はハッキリと伝えたいです。

あなたが子供時代に、親の言動によって悲しい思いや、辛い思いをしたことは、あなたに原因はない。子供時代のあなたは一つも悪くない。それによって、今もあなたが苦しんでいるならば、その負のエネルギーは親に返していいのです。きっちりと、親に返して、あなた自身の人生を取り戻しましょう」と。

毒親育ちかも?と思うあなたにおすすめしたい本2選

あなたがこの記事にたどり着いてくれたということは、あなたも「毒親育ちかも。。」と思っているのではないかと思います。または、はっきりと毒親育ちと気づいているかもしれませんね。

友達や、恋人に話しても、「親がそんなことするわけないじゃない」と言われて、わかってくれる人がいない。。と孤独に思っているかもしれません。

もしそんな時は、まずはこの本を読んでみて下さい。

「毒親サバイバル」

アルコール依存症の父親と、宗教に救いを求め子供に目が向いていなかった母親という毒親育ちのマンガ家菊池真理子さんが、毒親から生還した10人を取材してコミックにまとめています。普通の人の話も多くケースも様々なので、「あれ。。?自分に似ているかも。。」というエピソードがあるかもしれません。文章で読むときつい場面も、マンガで読むと適度にデフォルメされるソフトさも読みやすいです。

親との関係について、友達や、教会の牧師さんに話してもわかってもらえず孤独を感じた私が、この本を読んで自分だけじゃない、と元気づけられた、あったかい本です。

ほかにも、毒親育ちについてのマンガはいくつかありますが、この本は、作者自身の体験だけでなく、毒親育ちからサバイブして自分の人生を取り戻した経験を持つ方々に取材していることで、様々なケースを読むことができるのが良いです。

これを読んで、「あ、やっぱり私は毒親育ちなのだな。。」と思ったら、次には、「毒親」と言うことばを世に出した、心理学者スーザン・フォワードのこの本を読んでみて下さい。

「毒になる親  一生苦しむ子供 」

親によってゆがめられた子供時代のトラウマから抜け出せずに悩む人たちを、20年、数千件カウンセリングしてきた作者による名著です。「毒になる親」=「毒親」と名付けたのも、この人。

毒親からの呪縛をとるために、具体的にどのような行動をしたらよいのかまで紹介しています。

驚くのは、ケースで紹介されている人たちの多くが、30代後半から50代という、人生の中盤以降の人たちだということです。子どもの頃の苦しみは「もう昔のこと」では済まされないのです。むしろ、きちっと終わらせておかないと、中年以降の方が酷い形で出てきてしまう。もし、あなたが「こんな年齢になっても親の影響を受けるなんて恥ずかしい」と思っていたら、そんなことないから。勇気を出して、子供の頃のトラウマに訣別しましょう。

「毒になる親  一生苦しむ子供 」は、「毒親」本の元祖だけあって、情報量も多く、ストレートに具体的な親との決別方法まで書いてあるので、読み応えがすごくあります。

一方、読むのが疲れるものでもあります。ただ、作者も言っていますが、やはり、長年の親からの呪縛から逃れるには、相応のパワーが必要なのです。やっぱり、私達の多くは親に育てられるわけで、育つ過程での親の影響は、量りしないほど大きいからです。

だから、あなたがこの本を読む時に、しんどいなと思ったら、自分を責めないでください。少しペースを落として、ゆっくりと読めば良いです。

ただ大切なのは、前進すること。

一見、毒親との決別は難しく感じるかもしれません。

そりゃ、そうです。「親」なんだから。特に日本では「親は絶対」「目上は敬うべき」「親には感謝しなければいけない」という儒教的な考えも強いです。だから、いくら自分を傷つけた親だとしても「そうはいっても、そだててくれたしな」という理由で、我慢を続けてしまう人も多いかもしれません。かつての私もそうだったので、気持ちはわかります。

でも、大事なのは、あなたの気持ち、あなたの人生です。それから、もしあなたが、家族や、特にお子さんがいる場合は、大事にするのは、あなたの家族や、お子さんです。毒親という負の連鎖は、絶対にあなたのところで終わらせてほしいと思います。

「自分の親みたいになりたくないのに」と思いながら、方法は違っても、やはり、子供を傷つけてしまう親は、多いといいます。私も、これに気付くまでは、本当は親に対してぶつけなければならない怒りを、子供にぶつけてしまっていました。

でも、気付いたならば、変われば良いのです。過ぎた時間は戻らない。でも、あなた自身が、これからの人生をあなた自身の考えで主体的に生きていくためにも、どうか、毒親からの影響を認めて、親にその負のエネルギーを返していくことで、必ず人生は好転します。

がんばっていきましょう。
私たちと、私たちの子供達の、明るく健全な未来のために。

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